2006 Fiscal Year Annual Research Report
アクションリサーチに基づく看護教育における「隠れたカリキュラム」に関する研究
Project/Area Number |
18592313
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
澁谷 幸 神戸大学, 医学部, 助手 (40379459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 雄一 神戸大学, 医学部, 教授 (90159707)
田村 由美 神戸大学, 医学部, 教授 (90284364)
山本 直美 神戸大学, 医学部, 講師 (70305704)
辻 幸代 太成学院大学, 看護学部, 教授 (10331802)
林 有学 奈良県立医科大学医学部, 助手 (10321176)
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Keywords | Hidden Curriculum / 看護教師 / 看護倫理 / 教師の影響 |
Research Abstract |
今年度の研究目標は、看護専門学校における「隠れたカリキュラム」のデータ収集を行うことであった。しかしながら、研究に先立って、関連文献を検討した結果、「隠れたカリキュラム」が示す範囲、用いられ方などが多様であり、本研究における操作的定義をするためには十分に時間をかけて検討する必要があると思われた。また、データ提供者を教育機関別に類型化するのは実際的ではないことが判明した。よって本年度実施した内容は以下の通りである。 1.先行研究の検索およびこの領域の先行研究者を招致しての学習会開催。 文献の整理および学習会での成果のまとめ進行中 2.研究協力者となる予定の看護教育従事者に対する「隠れたカリキュラム」の概要の紹介と、アクションリサーチへの参加打診。 看護教育従事者にカリキュラム開発についての学習とともに、「隠れたカリキュラム」の概要を紹介することを主な目的として、医学教育におけるカリキュラムの研究者による講演会を開催。大阪府、兵庫県、奈良県内の看護教育機関に広報し、看護教師79名の参加者が得られた。参加者の属性は、67%が看護専門学校、20%が大学、3%が短期大学勤務者であった。講演会では、「隠れたカリキュラム」に対する関心についてのアンケートを実施し、参加者のほぼ全員から「関心をもてた」との回答が得られた。本講演会参加者の中から、本研究課題に関心をもち、次年度以降の活動に参加可能な看護教師を募集したところ、39名から承諾が得られた。 今年度の成果を踏まえ、次年度の課題は、 1.「隠れたカリキュラム」の操作的定義を行う。 2.研究への参加承諾の得られた方を中心に、「隠れたカリキュラム」に焦点化したワークショップを開催し、ここでの参加者の発言を基礎データとして、さらなるデータ収集の方向性を導く。 また、この中からアクションリサーチとしての参加者を募集し、次年度のデータ収集につなげる。
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