2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18592379
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
永嶋 フミエ (塚越 フミエ) 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (70227362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高原 美樹子 福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (60105244)
牧野 智恵 福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (60161999)
福原 隆子 福井県立大学, 看護福祉学部, 講師 (00208977)
山崎 加代子 福井県立大学, 看護福祉学部, 助教 (60279875)
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Keywords | 看護学 / 糖尿病 / 生活習慣 / 文化 |
Research Abstract |
本年度の研究目標である「支援モデル構築に必要な糖尿病のコントロールに関係していると考えられる 対象の生活と生活習慣に関わる文化を患者の語りから明らかにすることに基づき、協力が得られた28名の糖尿病患者に対し、基礎情報の収集およびインタビューを実施した。 協力者の内訳は、女性6名、男性22名、2型糖尿病26名、1型糖尿病2名、年齢は43〜83歳(平均61歳)、発病した年齢は35〜72歳(平均49歳)、糖尿病を持ってすごした年数は0年から32年、HbA_1C5.8〜16.2%(平均9.6%)、インスリン使用者は11名.、薬物治療無しの人は1名だった。合併症をもたない人は3名で、それ以外の人は合併症を一つないしそれ以上を持っていた。特に調査実施場所が循環器専門病院であるため、動脈硬化を基礎にした心筋梗塞や下肢の閉塞疾患を持ち、PTCAやCABGの手術を受けている人が多かった。長期療養者が多かったが、糖尿病に長い間、気づかずにすごし、突然硝子体出血や心筋梗塞により糖尿病が発見された例もあった。また長期にわたり、外来通院を続けているが、長年HbA_1Cが10%代で推移し、調査中に16.2%まで上昇し、身体が耐え切れなくなり入院してきた例もあった。現在の糖尿病患者の指導にさまざまな課題があることが明らかになった。 インタビュー結果については、内容分析およびナラティブ分析により分析中である。その途中の概要は、男性の患者は、30代、40代と言う働き盛りに発病しているケースが多く、その原因は、仕事上の必要から飲み食いを続けたことや運動不足、そして、強いストレスを継続的に受けてきた結果と思われる。また、そうした患者は発病の原因を認識していた。一方で、自分が糖尿病になった原因がかわからないと思っている人もあり、今後の分析によって患者の体験を詳細に明らかにしていく計画である。
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