2006 Fiscal Year Annual Research Report
国立大学における教員評価モデルの開発と運用に関する実証的研究
Project/Area Number |
18611001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
大川 一毅 秋田大学, 評価センター, 助教授 (20267446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥居 正樹 広島大学, 社会学研究科, 助教授 (20363260)
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Keywords | 大学評価 / 教員評価 / 国立大学 / 基礎指標 / 情報システム |
Research Abstract |
本研究は、国立大学における教員評価実施状況調査とこれをふまえた教員評価実施モデルの開発を主目的とする。平成18年度における研究活動と実績は以下の通りである。 1.国立大学法人における「教員評価の実施状況調査アンケート」の実施、と分析 教員評価の導入実施状況を把握するため「国立大学における教員評価の実施状況調査」アンケートを全国84国立大学に発送し、69大学からの回答を得た。回答のあった国立大学のうちの91%が教員評価を実施、もしくは計画中であった。「教員評価を実施する」と回答した大学の大半が教育研究の活性化を主目的にあげて「自己点検」「教員個人の目標設定」を重視していた。一方、「教員の処遇等への反映」を主目的にする大学は少数であり、また「教員個人評価の実施は未定」とする大学は「人事の適正化」への活用を志向する傾向があった。 2.国立大学法人における教員評価の事例調査 上記アンケート結果をふまえ、教員評価を先行的に取り組む国立大学として岐阜大学、岩手大学、高知大学を選び、訪問調査を実施した。訪問調査では評価部門責任者(学長、副学長、評価本部長、評価室長等)に、具体的な実施状況や成功要因、課題についてインタビュー調査を行った。 3.アメリカの大学における教員評価の事例調査 教員個人評価を積極的に進めるアメリカの大学を先進事例とし、その実態調査を目的としてミシガン大学並びにミシガン州立大学を訪問した。訪問調査では評価部門の責任者等(副学長、学部長、教育推進室長等)へのインタビューと資料収集を実施した。 4.教員評価の実態調査、先進事例調査結果の取りまとめ(論文作成)と発表 前記2の「アンケート結果」及び3の「先進事例」をとりまとめ、これを大学基準協会「大学評価研究」に投稿し、平成19年5月刊行予定の同誌掲載が決まった。また、平成19年5月開催の日本高等教育学会に発表申請を行った。
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