2007 Fiscal Year Annual Research Report
理工系学生のためのオブジェクト指向による論路的明快文書作成教育の支援システム構築
Project/Area Number |
18700664
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Research Institution | Tokyo National College of Technology |
Principal Investigator |
松本 章代 Tokyo National College of Technology, 情報工学科, 助手 (40413752)
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Keywords | 意味ネットワーク / 情報可視化 / 作文教育 / オブジェクト指向 / 論文作成支援 / 文書構造解析 |
Research Abstract |
本研究は,理工系学生を対象とした,論文執筆のための教育システムの構築を目的とする。論理的な思考が必要なプログラムは書けるのに論理的な文章を書くことは苦手である,という理工系学生は多い。そこで,プログラミングの技術を論文執筆に活かす方法として,自然言語処理において意味表現として用いられる「意味ネットワーク」を仲介させる手法を提案する。意味ネットワークで表現される図は,オブジェクト指向を学んだ学生にとって容易に理解でき受け入れ易い。本システムは,学生が書いた論文を意味ネットワークによって可視化する。客観的に解析されることによって,論理的な文章へのヒントとなり,それを元に学生自身が考え直すことによって文章表現能力の向上を図る仕組みである。 以上の研究目的を達成するため,今年度は,昨年度に作成したシステムの改良および評価実験を行った。論文すべてを可視化すると,膨大な意味ネットワークが作成されることになり,ユーザへの負担につながることが昨年度までに確認された。そこでまず,論文中の「意味がわかりにくい文」など問題箇所に対し,本システムによる自動抽出の実現を図った。そして,実際に学生が書いた論文を用いて評価実験を行い,73.1%の精度を確認した。 次年度は,論旨の不具合への対応を検討したいと考えている。また,実際に学生が論文を書く場面において評価実験を行い,本システムの有用性について検証を行う予定である。
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