2007 Fiscal Year Annual Research Report
変数誤差モデルに対する実現理論の構築に関する基礎的研究
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18760318
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| Research Institution | Kyoto University |
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Principal Investigator |
田中 秀幸 Kyoto University, 情報学研究科, 助教 (90303883)
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| Keywords | システム固定 / 有界誤差モデリング / 確率実現 / 不定実現 / 部分空間同定法 / リカッチ方程式 / 閉ループ同定 / Hammersteinモデル |
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| Research Abstract |
本研究の目的はモデル集合を与えるような実現理論を構築することである.本年度はこれまで研究してきた「周波数領域の変数誤差モデルの同定問題」と「確率実現」をもとに,有界誤差モデルに対する実現問題を時間領域で考えた.その解法として確率実現の拡張となる"不定実現"を提案した.また,有限区間の確率実現,閉ループ同定,非線形システム同定の研究も進めた.具体的な研究成果は以下の通りである.
1)無限個の入出力結合共分散行列が与えられる場合に対して,誤差スペクトルが有界なモデルを求める問題を定式化した.確率実現の正実性を拡張した不定実現による解法を提案し,条件をみたすすべてのモデルを求め,確率実現との詳細な比較を行った.この結果を国際会議IEEE第46回Conference on Decision and Control (CDC 2007)において発表を行った.
2)有限区間の確率実現に関する成果がAutomaticaに掲載された.また,外生入力が存在する場合実現理論による閉ループ同定に関する成果もAutomaticaに掲載された.閉ループの実現問題を国際会議European Control Conference 2007 (ECC 2007)において発表した.さらに,確率実現の結果を拡張して,入力に静的な非線形奇関数を有するHammersteinシステムの同定法を提案し,システム制御情報学会論文誌に掲載された.
3)RACOT研究会において,実現理論に基づくシステム同定について説明を行った.
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