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2008 Fiscal Year Annual Research Report

炎症増悪における血管内皮細胞増殖因子の機能とその意義

Research Project

Project/Area Number 18791599
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

志野 久美子 (石川 久美子)  Kagoshima University, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (50325792)

Keywords歯周病 / シグナル伝達 / 生体分子
Research Abstract

本研究は、慢性炎症性疾患である歯周病におけるVEGFの役割について解析を行うことを目的としたものであった。
前年度の結果より、血管新生に対して強い作用を持つVEGF-AのサブタイプであるVEGF-A_<121>が炎症状態に関与している可能性が示唆されたため、本年度はVEGF-A_<121>の歯周組織由来細胞に対する影響を検討していった。VEGFは内皮細胞で線溶系のuPA活性を亢進させることが知られている。さらに、uPAはプラスミノーゲンをプラスミンに変換する活性化因子であり、プラスミンはpro-MMPsを活性化することが知られているため、まず、VEGF-A_<121>を歯周組織由来細胞に作用させ、uPAの産生について検討した。しかしながら、uPAの産生について反応はみられなかった。次に、VEGF-A_<121>が歯周組織由来細胞に対し、直接炎症性サイトカインの産生に関与しているかを検討するためにELISA法にてIL-6産生をみた。その結果、IL-6産生についても有意な変化をみることはなかった。VEGF-AのレセプターにはVEGFR-1(Flt-1)とVEGFR-2(KDR)がある。現在、レセプターとの関連についてもanti-Flt-1抗体、anti-KDR抗体を用いた解析を進めている。
VEGFは炎症とともに再生にも関与していることが明らかになりつつある。最終年度は炎症・再生の両面からアプローチして、VEGFの歯周病態に及ぼす影響を検討していく予定である。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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