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2009 Fiscal Year Annual Research Report

炎症増悪における血管内皮細胞増殖因子の機能とその意義

Research Project

Project/Area Number 18791599
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

志野 久美子  Kagoshima University, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (50325792)

Keywords歯学 / 細胞・組織 / 生理活性
Research Abstract

血管内皮細胞増殖因子(VEGF)は、組織再生にも関与していることが知られている。現在、歯周組織再生療法にはバイオリジェネレーション法(エムドゲイン[○!R])などが臨床応用されている。エムドゲイン[○!R]の組成の詳細や歯周組織再生のメカニズムについては不明な点も残っている。エムドゲイン[○!R]の作用は骨組織の再生のみならず、歯周組織の軟組織についても創傷治癒を促進することが知られている。そこで本年度は、VEGFのバイオリジェネレーション法(エムドゲイン[○!R])での動態について、ターゲットを歯肉線維芽細胞に絞って解析した。
in vitroにおいて、歯肉線維芽細胞をエムドゲイン[○!R]で刺激すると、濃度依存的・時間依存的にVEGFの産生が確認された。しかしながら、エムドゲイン[○!R]刺激にTGF-β抗体を入れることでVEGFの産生が有意に抑制された。このことから、歯肉線維芽細胞のエムドゲイン[○!R]刺激によるVEGFの産生にはTGF-βが関与していることが示唆された。次に、エムドゲイン[○!R]またはVEGF165刺激に対する歯肉線維芽細胞の遺伝子発現について176種類の遺伝子を網羅的に解析した。無刺激群と比較した際にエムドゲイン[○!R]刺激ではCOMP、INHBA、MYC、LEFTY2、TGFbR1、THBS1、FST、SMURF2、INHBE、IL6、IL18、CXCL10、IL1RAP、IL7R、CCL2、CCL11、CCR6、CXCL14、PDGFC、TSLP遺伝子について発現増強が観察された。一方、VEGF165刺激では、AMH、INHBC、INHBE、PITX2、LEFTY1、LEFTY2、TNFa、PRLR、CCR6、CCR7、FLT4、IL13、KDR、CXCL9、CCL24、IL28RA遺伝子について発現増強が観察された。これら遺伝子発現の詳細な意義については今後解析していく必要がある。

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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