2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18791700
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
川崎 優子 University of Hyogo, 看護学部, 助教 (30364045)
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Keywords | がん看護 / 遺伝看護 / 家族性腫瘍 / 看護モデル |
Research Abstract |
本研究は、家族性腫瘍家系内の発端者に対して、看護者が身体症状のマネジメントを行いながら遺伝看護を提供する時期や方法を見出し、患者が血縁者に遺伝情報を適切な時期に提供することができる「遺伝看護介入モデル」を開発することを目的とした。平成18年度は、「大腸全摘出術後の排泄障害をもつ患者のための症状マネジメントツール」を作成。平成19年度は、このツールをもとに症状の変化をとらえながら、患者が遺伝性のがんに対処することを支える看護の方略(遺伝看護介入モデル)を導き出すため、サポートグループにおける医療者の役割の明確化。平成20年度は、2年間の結果をもとに、以下のとおり生活ハンドブックの作成・洗練作業を行った。 【大腸全摘出術後の排泄障害をもつ患者のための症状マネジメントツール】 (1)大腸の機能と手術方法について、(2)排便機能障害の客観的評価と治療方法(内肛門括約筋の査定方法、肛門括約筋運動、バイオフィードバック療法)、(3)排便コントロール方法(食事療法、内服治療)、(4)スキンケア方法、(8)生活上の留意点(運動方法、脱水予防方法) 【医療者が果たしている役割】(1)医学的情報理解のサポート、(2)自分の身体を理解するための情報提示、(3)生活上の留意点の提示、(4)適切な医療への連携、(5)セルフケア能力を引き出すためのサポート、(6)研究結果の提示。 以上の内容をもとに、生活ハンドブック案を作成し家族性腫瘍患者の診療に携わる医師・看護師・管理栄養師・患者会代表者などによる"エキスパートパネル"を構成しディスカッションを行った。その後、ハンドブックの洗練作業を行い、家族性腫瘍患者の生活に焦点をあてた看護介入モデルを作成した。
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Research Products
(4 results)