2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18GS0210
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
齊藤 直人 High Energy Accelerator Research Organization, 大強度陽子加速器計画推進部, 教授 (20321763)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹谷 篤 理化学研究所, 延與放射線研究室, 先任研究員 (30222095)
村上 哲也 京都大学, 理学研究科, 助教 (50219896)
村田 次郎 立教大学, 理学部, 准教授 (50360649)
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Keywords | 核子構造 / スピン / 量子色力学 / クォーク / グルーオン / データ収集 / 電子回路基板 / トリガー |
Research Abstract |
平成19年度はこれまで開発して来た増幅弁別回路を現地に少数導入試験することと、その情報を高速でフォーマットしてデータ転送するフォーマッター回路基板の開発を行った。 増幅弁別回路については、前年度において、ビームを用いて、原理の検証、さらに電子回路のいくつかのパラメータを最適化できたので、こんどはPHENIX検出器に実際組み込んで、その性能を評価した。現場では、ノイズなどの環境が大きく違う可能性があり、是非とも現場で行う必要があった。一方で、PHENIX検出器は、一度実験が始るとアクセスできなくなるので、夏のシャットダウン中に試験を済ませる必要があった。 検出器のオペレーションについて経験を積んでいたことも幸いして、首尾よく期待通りのパフォーマンスが得られ、試験は無事終了した。ノイズによるヒットの頻度、検出効率、時間特性など、多くの結果が得られた。 これらの結果にもとづき、約110ページにわたる技術設計報告書をまとめて、外部評価委員会を開催して評価して頂いた。高い評価を得るとともに、一つだけ追加テストを求められたので、それを行い期待通り問題の無い結果を得て報告した。 これと同時に、高速フォーマッター回路についても、設計を進めた。 この時点で、並行して進めていた大量生産について、次年度の生産と合わせて行った方が効率的であることが分かり、相当分の繰り越しを行った。
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Research Products
(4 results)