2018 Fiscal Year Annual Research Report
The Database Construction of Correct Use and Misuse in Considerate Expressions for the Dictionary of Japanese Considerate Expressions
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18H00680
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
山岡 政紀 創価大学, 文学部, 教授 (80220234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮原 千咲 創価大学, 公私立大学の部局等, 助教 (00779267)
小野 正樹 筑波大学, 人文社会系, 教授 (10302340)
牧原 功 群馬大学, 国際センター, 准教授 (20332562)
斉藤 信浩 九州大学, 留学生センター, 准教授 (20600125)
市川 真未 創価大学, 公私立大学の部局等, 助教 (30779137)
甲田 直美 東北大学, 文学研究科, 准教授 (40303763)
斉藤 幸一 広島修道大学, 学習支援センター, 学習アドバイザー (50649845)
三宅 和子 東洋大学, 文学部, 教授 (60259083)
大和 啓子 群馬大学, 国際センター, 講師 (60640729)
伊藤 秀明 筑波大学, 人文社会系, 助教 (70802627)
西田 光一 山口県立大学, 国際文化学部, 教授 (80326454)
大塚 望 創価大学, 文学部, 教授 (80334639)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 配慮表現 / ポライトネス / 敬意表現 / 慣習化 / 語用論 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)2018年度活動の概要 本研究課題は研究協力者まで含めると総勢21名から成る大規模プロジェクトのため、初年度はまず研究者間の連携や研究の方向性をめぐる合意形成を図った。具体的には、連携ツールの整備(Dropboxによるファイル共有、メーリングリストの作成等)を図ったほか、以下の各項目を実行した。 (2)合宿研究会の開催 2018年8月29日~31日静岡県熱海市内にて研究合宿を開催した。参加者は研究代表者1名、研究分担者11名、研究協力者7名の合計19名で、うち15名が研究発表を行った。研究代表者山岡より本プロジェクトの目的、計画、分担内容について基調報告を行った。他の発表者からはそれぞれの配慮表現研究成果の報告、データベース入力に関する問題提起などの発表があり、活発な議論検討を行った。 (3)配慮表現研究論文集の執筆開始 本研究課題構成員の従前の配慮表現研究の成果を集約して論文集を作成する計画が申請段階からあったが、採択を受けたことで公刊を具体化させた。新刊書『日本語配慮表現の原理と諸相』として翌年2019年度秋頃を目指して発刊することをくろしお出版と合意した。2018年度はまず担当章と執筆者の分担を決め、執筆スケジュールを定めて各人が執筆を行った。 (4)データベース入力項目の検討 上記新刊書の執筆と並行して、これら配慮表現研究の成果を、本研究課題の最終目標である『日本語配慮表現辞典』の刊行につなげるためのインターフェースの役割を果たす配慮表現データベースについて入力項目を一旦決め、入力システムの試行版を作成して試験的な入力を実行し、問題点の整理を図った。 (5)語用論入門書の発刊 研究代表者山岡、研究分担者牧原・小野の共著書『新版・日本語語用論入門』(明治書院)を2018年8月に刊行した。山岡担当の第7章「日本語の配慮表現」の執筆に本研究課題での蓄積、成果を活かした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2018年度の当初計画のうち、①本研究課題の構成員間の連携ツールの整備、②合宿研究会の開催はほぼ当初の計画通りに実行することができた。 ③配慮表現研究論文集の刊行については、本研究課題の構成員にもともと配慮表現研究の実績のあるメンバーが多かったことと、くろしお出版の全面的な協力によって、想定以上に順調に進んだと考えている。 ④配慮表現データベースの入力については、入力システムの構築を業者と協議したところ、入力項目が変動する可能性があるうちは試行版を使ってモニター入力を行ったほうがよいという判断になり、試行版の入力を開始した。その結果、改善点も多く見つかり、入力項目について当初想定より若干長い試行期間を要した。 このように項目別にみると、想定より速いものと若干遅くれたものとがあるが、研究計画全体として見れば、おおむね順調に進展していると評価できる。 なお、④のデータベース入力システムの構築を翌年度に延期したこと、および科研費報告論文集の発刊が印刷所の都合で延期せざるを得なかったこと、以上2件の事情により若干の研究経費(20万円)の年度繰越が発生した。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度以降の計画については、ほぼ当初計画どおりに進めていく予定である。具体的には、第1に、新刊書『日本語配慮表現の原理と諸相』(くろしお出版)の発刊である。5月に初稿の完全出稿、6~7月に編集作業、8~9月に校正を経て11月に刊行の予定である。 第2に、データベース形式の決定と入力開始である。2018年度の議論検討、試行版の入力を経て、今年度は本格的に入力作業を始めたいと考えている。 この二つの作業の実行のために、8月には合宿研究会の開催を予定している。新刊書についてはこの時点で初稿の執筆を終えているが、各章担当者が執筆内容を報告して互いの内容を理解し合い、議論を深めたい。また、データベース入力については各項目の入力方法やデータ形式などについて、率直な意見交換を行いたいと考えている。 なお、2018年度計画から2019年度に延期したデータベース入力システムの業者発注、科研費報告書論文集の刊行を2019年前半に終え、年度繰越を行った研究経費を執行することになっている。
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Research Products
(9 results)