2019 Fiscal Year Annual Research Report
近代ヨーロッパにおけるカトリシズムの変容と持続をめぐる社会史的考察
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18H00730
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Research Institution | Seijo University |
Principal Investigator |
中野 智世 成城大学, 文芸学部, 教授 (90454470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 千秋 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (00292459)
勝田 俊輔 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (00313180)
芦部 彰 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 講師 (00772667)
村上 信一郎 神戸市外国語大学, 外国学研究所, 名誉教授 (10305675)
長井 伸仁 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (10322190)
渡邊 昭子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (20293144)
前田 更子 明治大学, 政治経済学部, 専任准教授 (30453963)
中野 修治 (尾崎) 静岡県立大学, 国際関係学研究科, センター客員研究員 (70765213)
寺戸 淳子 国際ファッション専門職大学, 国際ファッション学部, 准教授 (80311249)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 西洋史 / カトリシズム / 宗教 / 社会史 / 近代ヨーロッパ |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、主に以下の2点を中心に研究を進めた。まず、昨年度来、積み重ねてきた共同研究全体の方向性や理論的フレームワークについて、複数のゲストスピーカーを迎えて議論を深めること(①)、次に、昨年に引き続き、参加研究者が当該調査国で史資料調査を進めることである(②)。具体的には、以下に示す通りである。
①一部のメンバーによる打ち合わせ会(2019年5月19日:静岡大学で開催された日本西洋史学会の空き時間を利用)のほか、7月にはイギリス、シェフィールド大学よりベンヤミン・ツィーマン教授を迎え、1968年のドイツにおけるカトリック教会の改革運動についてご講演いただき、議論を行った(現代史研究会との共催、2019年7月13日、東京大学)。さらに2020年1月には、スペイン、ビーゴ大学よりホセ・ラモン・ロドリゲス・ラーゴ氏、フランス、ソルボンヌ大学よりナタリア・ヌニェス・バルゲーニョ氏を迎え、科研メンバーのみによるクローズドのワークショップを開催し、トランスナショナルなカトリシズムについての討論を行った(研究分担者である渡邊千秋氏の科研基盤研究「フランコ独裁体制初期における『国家カトリック主義』創出と受容をめぐる実証的研究(課題研究番号18K01040)」との共催、2020年1月11日:青山学院大学)。
②すべての参加研究者が、それぞれのフィールドとする調査国に赴き、史資料調査を進めた。その成果の一部は、内外の学会等で口頭報告として、あるいは論文として発表された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
参加研究者間の日程調整の困難により、年間4回を予定していた研究会が3回となったが、全体としてはおおむね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、最終年度に予定している論集刊行に向けて、全体のコンセプトや構成、章立てなど具体的な検討を進める。また、各研究分担者は、これまで進めてきた研究成果を報告し、全員で討議を重ねつつ、最終的なまとめの作業に入る。なお、今年度前半に関しては、新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から対面による研究会を持つことは断念し、メールを用いた意見交換や、スカイプ、ズーム等の機器を利用した遠隔による会合を予定している。具体的には、以下のスケジュールに沿って共同研究をすすめる予定である。 7月 第一回研究会:個別報告(渡邊昭子、芦部彰)、参加研究者全員による進捗状況の報告、および今後の方向性に関する討議。 8~9月 各自が個別テーマに関する国内での残余的資料収集を行うとともに、これまで収集した史料の分析を進め、個別テーマの絞り込みを進める。 10月 第二回研究会:個別報告(村上信一郎、寺戸淳子、勝田俊輔) 1月 第三回研究会(会場:東京):個別報告(前田更子、長井伸二)、共同研究全体に関する議論。その後、各自が研究成果の取りまとめに入る。
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Research Products
(15 results)