2020 Fiscal Year Annual Research Report
近代ヨーロッパにおけるカトリシズムの変容と持続をめぐる社会史的考察
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18H00730
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Research Institution | Seijo University |
Principal Investigator |
中野 智世 成城大学, 文芸学部, 教授 (90454470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 千秋 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (00292459)
勝田 俊輔 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (00313180)
芦部 彰 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 講師 (00772667)
村上 信一郎 神戸市外国語大学, 外国学研究所, 名誉教授 (10305675)
長井 伸仁 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (10322190)
渡邊 昭子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (20293144)
前田 更子 明治大学, 政治経済学部, 専任准教授 (30453963)
中野 修治 (尾崎) 静岡県立大学, 国際関係学研究科, センター客員研究員 (70765213)
寺戸 淳子 国際ファッション専門職大学, 国際ファッション学部, 准教授 (80311249)
加藤 久子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 研究員 (10646285)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 西洋史 / カトリシズム / 宗教 / 社会史 / 近代ヨーロッパ |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は新型コロナウィルス感染症の感染拡大により関東・関西間の研究者の往来や研究会会場の確保が困難となったため、当初の研究会開催予定を変更し、各研究者の遠隔会議への参加が可能となった夏以降にほぼ毎月のペースでオンライン研究会を開催し、集中的に議論を行った。 まず、第1回研究会(2020年7月30日)では、本共同研究の集大成として刊行を予定している論文集に関して、編集作業上の技術的な打ち合わせを行った。第2回研究会(2020年8月20日)では、参加研究者全員による進捗状況の報告と、論集刊行に向けた全体の構想、方法論などについての議論を行った。第3回研究会(2020年9月21日)では、研究分担者の芦部彰氏が「戦後西ドイツの家族政策とカトリックの家族観」について、同じく研究分担者の渡邊昭子氏が「近代ハンガリーにおける改宗と離婚」についての研究報告を行い、全員で討論を行った。第4回研究会(2020年10月31日)、および第5回研究会(2020年12月5日)では、宗教学、宗教史の研究動向、方法論のサーベイをふまえて、本共同研究の成果が隣接領域に持ちうるインパクト、研究上の位置づけに関して参加研究者全員で意見交換を行った。第6回研究会(2021年1月9日)では、研究代表者である中野が「カトリック慈善施設のケア空間」について報告を行った後、あらためて参加研究者全員による進捗報告が行われた。第7回研究会(2021年3月10日)では、参加研究者全員が論集の全体構想についてあらためて議論を重ね、方向性を確認した。 なお、上記の研究会活動と並行して、各参加研究者は研究成果の一部を内外の学会等で口頭報告として、あるいは著書、論文として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の世界的な感染拡大のため、参加研究者の一部は昨年度に予定していた研究対象国での最終調査を行うことができず、研究テーマの若干の修正を余儀なくされたため、全体のスケジュールも見直さざるをえなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
4年間の共同研究期間の最終年度に当たる今年度は、論集の刊行に向けた最終ステップとなる。これまで議論を積み重ねてきた共同研究全体のねらいや分析枠組みをふまえて各自が執筆を進め、定期的に各章の論点を確認し、相互に調整しつつ論集全体の完成をめざす。ただし、昨年来の新型コロナウィルス感染症の世界的な感染拡大により一部の参加研究者の研究進捗に遅れが出ていることから、本共同研究の全体スケジュールも当初の計画を若干変更し、まずは今年度内の脱稿をめざすこととする。なお、今年度に関しても、新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止の観点から対面による研究会を持つことは断念し、メールを用いた意見交換や、スカイプ、ズーム等を利用した遠隔による会合を予定している。具体的には、以下のスケジュールに沿って共同研究をすすめる予定である。 まず、2021年6月に第1回研究会を開催し、参加研究者全員による進捗状況の報告、および全体の方向性に関する討議を行う。その後、2021年8~9月は各自がそれぞれ執筆を進める。2021年10月に第2回研究会を開催し、あらためて参加研究者全員がそれぞれ研究報告を行うとともに、全体の論点整理や編集の編集作業に関わるテクニカルな打ち合わせを行う。2022年1月に開催する第3回研究会では、参加研究者全員が最終報告を行い、3月末の脱稿をめざして相互の最終調整を行う予定である。
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Research Products
(14 results)