2020 Fiscal Year Annual Research Report
The Urban System of Herculaneum: City Planning and Daily Life Revealed in Sewers
Project/Area Number |
18H00732
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
池口 守 久留米大学, 文学部, 教授 (20469399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊田 浩志 上智大学, 文学部, 教授 (20112162) [Withdrawn]
堀 賀貴 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (20294655)
奥山 広規 徳山工業高等専門学校, 一般科目, 准教授 (50852365)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | エルコラーノ / ポンペイ / オスティア / レーザースキャン / 動物考古学 / 下水道 / 落書き / 港湾 |
Outline of Annual Research Achievements |
過去2年間にわたり感染症拡大の余波でイタリアでの現地調査ができない状態が続いていたが,今年度はエルコラーノ,ポンペイ,オスティアでの調査を9月に,また補充調査を2月から3月に実施することができた。エルコラーノとポンペイでは家屋と街路に加え食堂(テルモポリウム)でもレーザースキャンを実施し,3次元データによる分析を可能にしたほか,エルコラーノの下水構造の特徴を明らかにするため,浴場,トイレなどの水廻りも調査対象に含めた。一方,落書きの調査として、ポンペイとエルコラーノでは先行研究を現地調査を踏まえて再検討し、また、比較分析のために、オスティアで落書きの悉皆調査(既知落書きの確認、実態把握)を進めた。エルコラーノでは遺跡研究で著名な現地研究者との意見交換を行うなど,学術交流的にも大きな成果があった。 成果報告として,エルコラーノの下水道から出土した獣骨のデータが揃い,まず現地の遺跡管理局に報告書を提出したが,今後は研究書および一般書の形で本格的な成果発表を予定している。また,オスティア・ポルトゥスとポンペイの港湾・河川に関する学会発表,およびオスティア研究の現状と特徴を概観する学会発表を行ったほか,オスティアの性的な落書きに関する論文も発表するなどした。また,研究成果を広く社会に還元するため,古代ローマ史初学者用テキストや高校教員向けの雑誌で,古代ローマの経済や動物考古学に関する解説を発表した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)