2020 Fiscal Year Annual Research Report
The Tolerant City without Exclusion: The Production of Space between Resilient Revitalization and Urban Polarization
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18H00773
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
水内 俊雄 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 教授 (60181880)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
コルナトウスキ ヒェラルド 九州大学, 比較社会文化研究院, 講師 (00614835)
菅野 拓 京都経済短期大学, 経営情報学科, 講師 (10736193)
垣田 裕介 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 准教授 (20381030)
稲月 正 北九州市立大学, 基盤教育センター, 教授 (30223225)
五石 敬路 大阪市立大学, 大学院都市経営研究科, 准教授 (30559810)
蕭 コウ偉 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (30796173)
中山 徹 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 都市研究プラザ特別研究員 (40237467)
福本 拓 南山大学, 人文学部, 准教授 (50456810)
キーナー ヨハネス 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (50825784)
陸 麗君 福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (70803378)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | セーフティネット / 地域再成 / 都市論 / 居住支援 / インナーシティ |
Outline of Annual Research Achievements |
まずチーム3が担当する都市論の錬磨に関していくつか英語での成果物を出したことにある。もうひとつの都市論の唱道として、Diversity of Urban Inclusivity: perspectives beyond Gentrification in the Advanced City-Regions(Springer、近刊)の刊行が実現した。研究会の一部は、この序章と最終章の執筆に充てられ、ジェントリフィケーション(GFと略)の進む分断都市への批判と一線を画す、より現実的でボランティアやサードセクターの包容力ある都市再成の試みをもう一つの都市論として提案した。そのキーワードがサービスハブ地域であり、特にホームレスや失業者に代表される脆弱層に対する支援の組織や制度が集積する地理的に稠密なハブ構造である、我々が名付ける基底のセーフティネットが、どのように東アジアや欧米の当該地域において機能し、それが多様性を有しつつGFの防波堤になっていることを明らかにした。この様態を都市の包容力と定義し、GFを超える都市の新たな見方とした。 加えて大阪釜ヶ崎を世界でも最も典型的なサービスハブ地域とみなし、海外の研究協力者であるジェフ・ドゥバテーユ氏と共著で、分担者のキーナー氏らとコモンズや社会的インフラストラクチャーの概念を用いての論考を、英語雑誌で2本発表した。包容力ある都市論として一定の到達点に達したと評価している。 一方、チーム1の生活困窮自立支援のシェルター事業や日常生活支援住居施設については引き続き調査し、コロナ禍での実態を明らかにした。チーム2の「経済包摂」改め「就労による包摂」の実態を明らかにする社員寮調査も参与観察も含め実施した。企業内で展開する居住と雇用のセットを、既定のセーフティネットとどう遭遇させ、どのように都市論と結びつけるかは今後の課題となった。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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