2019 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive Analysis of the Expansion and the Advancement of Lawyering in Criminal Fields
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18H00803
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
宮澤 節生 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (60001830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平山 真理 白鴎大学, 法学部, 教授 (20406234)
武士俣 敦 福岡大学, 法学部, 教授 (30190169)
大塚 浩 奈良女子大学, 生活環境科学系, 准教授 (30324958)
武藏 勝宏 同志社大学, 政策学部, 教授 (60217114)
菅野 昌史 医療創生大学, 教養学部, 教授 (70379494)
上石 圭一 追手門学院大学, 社会学部, 教授 (80313485)
小澤 昌之 東京学芸大学, 教育学部, 研究員 (10711062)
久保山 力也 大分工業高等専門学校, 一般科文系, 講師 (00409723)
高平 奇恵 東京経済大学, 現代法学部, 准教授 (30543160)
橋場 典子 成蹊大学, 法学部, 助教 (90733098)
畑 浩人 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 講師 (80325133)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 弁護士 / 刑事弁護 / 熱心弁護 / 犯罪被害者支援 / 都市型公設事務所 / 法テラス法律事務所 / スノーボール法 / ウエブ調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、刑事分野における弁護士活動の「高度化」と「多様化」の現状を把握し、現状を規定する要因を分析するとともに、それらを進展させるために必要となる課題を検討することを目的としていた。2019年度の調査方法は、2020年2月までは、いわゆるスノーボール法による面接調査であり、繰越後の期間を含む2020年3月と4月は、全国弁護士のランダム・サンプルに対するウエブ利用の調査票調査であった。 (1)2019年度の最初期、5月に行われた日本法社会学会において、ミニシンポ「刑事弁護の高度化に関する予備的検討―プロジェクト1年目の面接データによって―」を開催して、研究会メンバー7名が報告し、その内容を、青山法務研究論集18号に掲載するとともに、うち5名が、その改訂版要旨を、季刊刑事弁護101号~104号に掲載した。 (2)2019年度の面接調査は、2018年度に引き続いて、刑事弁護の「高度化」に焦点を合わせていた。かつて検察協調的弁護が支配的であるとされていた刑事弁護(少年事件を含む)が、どのように「熱心弁護」の方向に変化しているかを把握することが、主たる目的であった。そのため、刑事弁護の組織化による高度化の拠点となることが期待されていた法テラス法律事務所と都市型公設事務所の弁護士を含めて、東京・大阪のみならず、札幌から那覇まで全国の43ヵ所の事務所で面接調査を行った。面接録音はすべて反訳した。 (3)ウエブ調査は、スノーボール法による面接では代表性のあるデータが得られないことから、刑事弁護、犯罪被害者支援、その他の刑事分野における弁護士活動が、弁護士業務の全体構造の中でどのように行われているかを把握することを目的としていた。全国弁護士のランダムサンプル4672人を抽出し、1436人から回答を得て、914人の有効サンプルを得た。そのうち22人から、面接調査への同意も得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
刑事弁護の高度化に関しては十分な数の面接調査を行っており、ウエブ調査も、1ヶ月だけ2020年度に繰り越すことになったが、最終的には予定通り実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、ウエブ調査の統計分析を行うとともに、ウエブ調査で面接に応じると回答した弁護士の面接調査を行って、総合的分析に進む予定である。
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Research Products
(16 results)