2020 Fiscal Year Annual Research Report
The Historical Origins of Dictatorship and Democracy in Asia
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18H00816
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
粕谷 祐子 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (50383972)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 充豊 京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (00335415)
湊 一樹 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター南アジア研究グループ, 研究員 (00450552)
石塚 二葉 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター ガバナンス研究グループ, 研究グループ長代理 (00466070)
磯崎 典世 学習院大学, 法学部, 教授 (30272470)
加茂 具樹 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (30365499)
礒崎 敦仁 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 教授 (40453534)
山田 紀彦 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター動向分析研究グループ, 研究グループ長 (50450523)
山田 裕史 新潟国際情報大学, 国際学部, 准教授 (60535798)
清水 唯一朗 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (70361673)
中西 嘉宏 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (80452366)
高木 佑輔 政策研究大学院大学, 政策研究科, 准教授 (80741462)
近藤 則夫 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター南アジア研究グループ, 主任研究員 (90450452)
中村 正志 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター, 次長 (90450494)
川村 晃一 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター東南アジアI研究グループ, 研究グループ長 (90450501)
中溝 和弥 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (90596793)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アジア / 脱植民地 / 体制変動 / 民主主義 / 独裁 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である本年度は、本研究課題の最終目的であった、編著書の出版を完了した。2022年3月に、白水社より、粕谷祐子編『アジアの脱植民地化と体制変動:民主制と独裁の歴史的起源』を出版した。 同著は、東・東南・南アジアに位置する17カ国での、第2次世界大戦後の脱植民地化を果たした直後の体制形成が、一部の国では民主主義となり、他ではさまざまな種類の独裁(政党支配、王政、寡頭制)となったのはなぜか、という問題設定のもと、植民地期の自治制度の強さと解放運動の志向の組み合わせを枠組みと設定し、制度と運動がどのような組み合わせの場合にどのような政治体制が成立するのか予測する。この枠組みをもとに、各国の専門家が枠組みに沿った形で各国の脱植民地化期の政治過程を描いている。また、一部の国は枠組みの論理的予測に外れたものになったが、それはなぜなのかについても分析している。分析対象となっているのは、日本、北朝鮮、韓国、台湾、中国、インドネシア、カンボジア、タイ、マレーシア、フィリピン、ミャンマー、ラオス、ベトナム、インド、パキスタン、スリランカである。 同書のような形で多くのアジア諸国をカバーし、また、共通の枠組みを持つ比較研究は、世界的に見ても初めての試みといえる。また、歴史制度論アプローチでアジアの体制変動を比較分析するという意味でも初めての試みである。本書は、日本経済新聞の書評欄において短評として紹介された。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)