2019 Fiscal Year Annual Research Report
経済発展政策の政治経済学的分析:理論モデル分析とインドにおける実証研究
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18H00855
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
加藤 篤史 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (00286923)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福味 敦 兵庫県立大学, 国際商経学部, 准教授 (20379465)
佐藤 隆広 神戸大学, 社会システムイノベーションセンター, 教授 (60320272)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 政治経済学 / 経済発展 / 経済政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナ感染予防措置によりインドにおける現地調査を実施することができなかったため、日本国内において実施可能な理論的研究と入手可能なデータによる分析を行った。 経済発展促進的な政策が作用される理由についての政治経済学的な分析の一般的な研究の成果は、単著として出版することを目指して原稿の執筆中である。単著の全体的な流れは概ね決まっており、特定の章ごとに絞って詳細な原稿を書き溜めているところである。これまでに全体の半分程度はかけていると認識している。 関連文献を渉猟する中で、state capture, clientelisim, pork barrel politicsという政治現象を関連付ける様々な変数に新たに気づき、実証研究のモデルの中に組み込んでいくことを検討している。 インドにおける実証研究では、経済発展に相対的に成功しているグジャラート州が成長促進的な政策を積極的に採用した理由について政治経済学的に分析を行った。その成果は、本の一章として出版される予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナの感染拡大によってインドでの現地調査や、インドでの研究成果の発表等が予定通りに実施できないために、研究を進めるための重要な情報を収集を行うことができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナの感染状況がやや改善の方向に向かいつつある中で、インドも日本も入国制限や隔離措置などの緩和を進めているため、インドでの現地調査を本年度は行っていきたいと考えている。また、本年度は単著の執筆も進め、研究成果の発表にできるだけ早くつなげたいと考えている。
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