2018 Fiscal Year Annual Research Report
Vocational Training for Youth Unemployment: Skills Assessment and Job Search in Ethiopia
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18H00857
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Research Institution | Institute of Developing Economies, Japan External Trade Organization |
Principal Investigator |
福西 隆弘 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センターアフリカ研究グループ, 研究グループ長 (80450526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町北 朋洋 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (70377042)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 職業訓練 / シグナル / 労働市場 / アフリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年11月にエチオピアを訪問し、カウンターパートの許可のもとでスキル評価試験のデータベースにアクセスした。そのデータをもとにサンプルを抽出し、求職者調査を2019年5-6月に実施した。予定通り1000サンプルの情報を収集することができた。 その後、不備を補う追加調査を実施しながら、データのクリーニングを行い、統計処理が可能なデータベースを作成している。また、2017年に別途収集したデータとも統合している。統合したデータベースの記述統計を作成し、研究メンバー間および外部の研究者と議論をした。 職業訓練校の卒業生を組織的に追跡した調査は、報告者の知る限り他になく、エチオピアでは初めての調査になる。記述統計から、以下のような特徴が明らかになった。 1.卒業生の半数以上はスキル評価試験の結果について、面接時に企業から質問されている。2.就職率は訓練レベル(1-4年)の高い卒業生のほうがよい。3.訓練校で学んだ職業(本調査ではICTと自動車修理)と就職した職業は、訓練レベルの高い卒業生のほうが一致している。4.試験の合否は、就職に関しては顕著な差をもたらしていないが、賃金に違いをもたらしている。どちらの職業でも、合格者の賃金は不合格者よりも高い。5.試験の合否、訓練レベルにかかわらず、男女間に賃金の差がみられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初、2018年度に実施予定であった追跡者調査は、対象国のカウンターパートの事情により延期され、2019年度に実施した。約半年遅れたが、予定通りの調査を行うことができた。収集したデータの整備も完了しており、次の追跡調査への準備は整っている。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年5月に2回目の追跡調査を予定していたが、新型コロナウィルスの影響によりエチオピアへの出張と調査が実施できない状態となっている。 感染スピードが落ち着いた時期に、電話による調査を実施することを検討している。また、休業要請や外出制限が雇用に与えている影響を補足できるように、若干の質問項目の追加を検討している。
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Research Products
(7 results)