2019 Fiscal Year Annual Research Report
A Longitudinal Study on Career Mobility and Life Course Perspectives for Japanese Youth and Middle-aged Migrants
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18H00922
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石田 賢示 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (60734647)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香川 めい 大東文化大学, 社会学部, 講師 (00514176)
有田 伸 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (30345061)
元治 恵子 明星大学, 人文学部, 教授 (60328987)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 現地採用 / 海外就職 / パネル調査 / インタビュー調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、2018年度に引き続き海外での現地採用労働市場についてインタビュー調査を実施するとともに、2019年12月下旬から2020年1月にかけて海外で就業する日本人男女を対象とするパネル調査の第1波を実施した。 インタビュー調査については、現地採用日本人向けの人材紹介サービスを事業とする人材紹介企業に加え、日系企業担当者、および現地採用という形態で海外で働く日本人に聞き取りをおこなった。インタビューを通じ、現地採用日本人就業者の(特に日系企業における)位置づけ、役割期待について情報を得ることができた。 パネル調査の第1波(「海外での働き方と生活に関する調査」)については、インタビュー調査の結果にもとづき項目を考案した。対象者は、SNSでの広告および協力を得ることができた人材紹介企業を通じて募集をおこなった。調査画面は、研究代表者が所属する東京大学社会科学研究所で管理するWEB調査プラットフォームのLimeSurveyを用いて作成をおこなった。重複登録を除き、第1波の有効回答者は1011名となった。調査速報はプロジェクトウェブサイト(http://www.ic.daito.ac.jp/~meika/adiosj/research.html)に掲載している。調査の結果からは、就業形態によって働く環境の異なることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初は調査会社保有のアクセスパネルの利用を計画していたが、SNSの広告や人材紹介企業の協力により独自に対象者を募集することで、計画時よりも多くの対象者の協力を効率的に得ることができた。また、今年度は日系企業、および現地採用日本人へのインタビューをおこなうことで、現地採用労働市場を構成する各主体の視点に関する情報を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、第2波調査の計画を立てるとともに、第1波調査協力者のうちインタビュー調査への協力を応諾した者に対し、聞き取り調査も実施する。また、第1波調査データとこれまでのインタビュー調査データを組み合わせて分析をおこない、現地採用日本人就業者の特徴を明らかにするための研究に着手する。
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Research Products
(3 results)