2020 Fiscal Year Annual Research Report
A Longitudinal Study on Career Mobility and Life Course Perspectives for Japanese Youth and Middle-aged Migrants
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18H00922
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石田 賢示 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (60734647)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香川 めい 大東文化大学, 社会学部, 講師 (00514176)
有田 伸 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (30345061)
元治 恵子 明星大学, 人文学部, 教授 (60328987)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 現地採用 / 海外就職 / パネル調査 / インタビュー調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,2018年度に実施したパネル調査の第2波を実施した.また,調査対象者のなかで自営業,経営者として海外で就業する者に対してウェブによる特別調査と,インタビューを実施した. パネル調査の第2波(「海外での働き方と生活に関する調査2021」)については,前回の第1波調査からの継続項目を中心に質問を作成した.ただし,1年間で新たな就業異動,国際移動が発生している可能性があるほか,新型コロナウイルス感染症による影響も想定されたため,これらの内容についても質問事項に含めた.調査は2021年2月に実施し,第1波調査で継続調査に同意した894名に調査依頼を配信し,うち670名が第2波調査に協力した(回収率は74.9%).調査の途中のデータによる集計結果などからも,新型コロナウイルスが現地での生活や日本への帰国に影響していることが明らかとなっている. 自営業,経営者である者に対するウェブ調査は2020年6月に実施した.海外で起業する背景や,日本とのビジネス環境に対する主観的な評価を中心に質問した.対象となった157名に調査依頼を配信し,うち106名が調査に協力した(回収率は67.5%).さらにこの調査では,協力した106名のなかから自由回答の内容などにもとづき協力を得られた者に対し,オンラインでのインタビュー,あるいはメールでのやり取りによりフォローアップの調査を実施した. 調査実施に加え,2020年度にはこれまでのインタビュー調査等の結果にもとづく簡潔なレポートを刊行した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第1波調査で,継続調査への協力を応諾した者のうち,相当数が第2波調査に協力した.新型コロナウイルス感染症による影響についても,当初からウェブによる調査設計であったため,実査の遂行に大きな影響は生じなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度,2020年度の調査によって2時点分のパネル調査データを得ることができたため,今後はデータ分析とその結果にもとづく論文執筆等をすすめてゆく.また,サンプルの代表性に関する懸念という弱みがある一方,インタビュー調査の併用などにより日本人の海外就業の実態をより複眼的にとらえることができる.今年度は,2時点間の変化の情報も活用しながらインタビュー対象者を設定し,オンラインによる聞き取り調査を実施してゆく.
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Research Products
(2 results)