2020 Fiscal Year Annual Research Report
Bio-politics in inclusion/exclusion of minorities : Historical sociology on Buraku improvement and reconciliation policy
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18H00941
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Research Institution | Kyoto Human Rights Research Institute |
Principal Investigator |
野口 道彦 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (00116170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関口 寛 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (20323909)
井岡 康時 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (60810926)
石元 清英 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (90212935)
小林 丈広 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (60467397)
白石 正明 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (70253573)
杉本 弘幸 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (10625007)
田中 和男 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (80571413)
手島 一雄 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (60773926)
廣岡 浄進 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 客員研究員 (30548350)
矢野 亮 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (00755324)
山本 崇記 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, その他 (80573617)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 留岡幸助 / 社会事業 / 部落問題 / 地方改良 / 融和事業 / 部落改善 / マイノリティ / 生政治 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、5月31日(日)、6月27日(土)、7月26日(日)、8月30日(日)、9月27日(日) 、10月25日(日)、11月29日(日) 、12月27日(日)、1月24日(日)、2月28日(日)、3月28日(日)の合計9回の研究会を開催した。 また7月20日(月)~7月22日(水)の3日間、本研究会の野口と関口が北海道家庭学校に赴き、20世紀初頭に部落改善政策を立案・指導した留岡幸助(1864~1934年)の関係資料を調査した。その際、『留岡幸助日記』全5巻(矯正協会、1979年)を編むために作成された浄書原稿をデジタル撮影した。今回の調査で、一昨年度から続けてきた当該資料の撮影を終了した。 研究会では、参加者が分担して「留岡幸助日記・手帳」(全321冊)を毎回1冊ずつ解析して目次を作成し、それぞれが報告する形式で研究会を開催した。その際、上記の調査で撮影した「留岡日記・手帳」浄書原稿(約2万コマ)を活用することで、共同作業の効率化を図った。これにより、今年度はNo.190(1912年)からNo.275(1924年)の解析を終えた。 以上の共同研究により、留岡幸助が各地を視察・講演した際の日記・記録を分析し終えた。また内務省内で様々な社会事業が構想されるなかで課題として部落問題が浮上してくる背景について、活発な議論が交わされた。その他、1922年に全国水平社が創立された後、内務省内で作成された運動関係者にかんする調査資料など、新たな発見がもたらされた。 次年度も上述の形式の共同研究を進め、「留岡日記・手帳」の後半の解読を終え、その後の共同研究の進め方について計画を立てることにしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
留岡幸助日記・手帳の文量が合計321冊と膨大であること、またコロナ禍の中で移動が制限されたことにより、当初の計画通りに研究会や資料調査を実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究会ではオンライン方式による開催など、コロナ禍においても作業を前進させる方法を模索したい。また今年度で撮影を終了した「留岡日記・手帳」の浄書原稿を活用することで、解読作業のさらなるスピードアップを図りたい。
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Research Products
(8 results)