2018 Fiscal Year Annual Research Report
Reserch on the formation and allocation process of LARA relief supplies
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18H00952
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
西田 恵子 立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (50464706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂金 祐年 常磐大学, 総合政策学部, 准教授 (00433574)
呉 世雄 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 講師 (00708000)
飯村 史恵 立教大学, コミュニティ福祉学部, 准教授 (10516454)
平野 友康 横浜創英大学, こども教育学部, 講師 (10802423)
名和田 是彦 法政大学, 法学部, 教授 (30164510)
阿久津 美紀 目白大学, 人間学部, 助教 (50823449)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | LARA / 戦後福祉改革期 / 救援活動 / 民間活動 / 救援物資 / CRALOG / 要援護者 / 社会福祉施設 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)戦後混乱期という危機下に展開された民間組織による海外救援活動の形成過程、2)救援物資の配分過程に関わった多機関・団体の役割分担、連携、協働の内容、3)救援物資の配分を受ける側の救援物資の受け入れ対応の実情、4)日本、韓国、ドイツでの救援活動の共通性と差異及び福祉国家形成との関連性、5)LARA及びララ救援物資のアーカイブの構築方法、を明らかにすることを目指し、資料の収集を中心として研究に取り組んだ。 研究期間(4カ年)の初年度にあたり、国内にとどまらず、アメリカ、ドイツ、韓国において並行して資料収集を進める意義を検討、共有した。 日本における資料収集としては、ララ中央委員会がAグループに分類した京都府において調査を行った。また、ララ救援物資を載せた船が停泊する横浜港のある神奈川県においても調査を行った。LARAがアジア救済委員会という組織であったことから、日本とともに救援物資が送られたとされる韓国における救援活動の実態を把握するため、韓国の公文書及び社会福祉関係団体に残る関連文書の収集をはかることにも努めた。LARAの母体組織であるACVAFSはLARA以前から多くの海外救援活動を行っており、LARAの先行研究者である多々良紀夫の「ララは日本版クラログであった」という研究成果を参考に、日本に先行して行われたACVAFSのドイツにおける救援活動、CRALOGに関わる資料収集に取り組んだ。物資の荷揚げ港のあるブレーメンとハンブルクで公文書館を訪問し、CRALOGの情報交換を行ったところ、救援物資として知られているのは圧倒的にCAREであり、アーキビスト達の多くがCRALOGを知らない実態があることを把握した。LARAが組織されたアメリカにおいては、LARA三代表の一人であったE.B.ローズの所属したフレンズのアーカイブセンターで資料閲覧と収集に取り組んだ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年度に予定していたアメリカ調査をやむを得ない事情のため1年延期していたところ、新型コロナウイルスにより海外渡航が困難となりさらに延期することとなった。このことにより、アメリカ調査の一部をなすニューヨークにおける調査に遅滞が生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
1.2018年度の研究成果をふまえて、日本国内で資料収集を継続して行う。資料収集の主なターゲットは次のとおりである。①ララ中央委員会によって戦争被害の大きさに照らしグループAに分類された神奈川、②ララ中央委員会によって戦争被害の大きさに照らしグループAに分類された京都、③戦後、RYUKYUとして統治された沖縄。 2.2018年度の研究成果をふまえて、アメリカでの資料収集を継続して行う。資料収集の主なターゲットは次のとおりである。①ララ三代表の一人であるE.B.ローズのフレンズ派、②ララ三代表の一人であるG.A.バットの教会世界奉仕団、③ララ三代表の一人であるM.J.マキロップのカトリック奉仕団、④救援物資の確保に協力した日系移民組織、⑤フレンズ派、CWS、カトリック以外のLARA構成団体。 3.これまでのドイツにおける情報収集とアメリカにおける資料収集をふまえて、ドイツでの資料収集を継続して行う。その主なターゲットは港をもつブレーマーハーフェン・ブレーメンとハンブルクである。 4.アメリカにおける収集資料を参考に、韓国におけるララ物資の配分実態の把握に努める。 5.研究会を定期的に開催し、研究の進捗状況の把握、研究成果の共有、研究課題の検討を行う。 また、収集した資料の体系的整理、アーカイブの構築方法を検討する。
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Research Products
(2 results)