2018 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of Professionality in the field of Child and Youth Services -- on the basis of comparative Studies of "Social Pedagogical Support" --
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18H00978
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
生田 周二 奈良教育大学, 教育連携講座, 教授 (00212746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 大樹 札幌学院大学, 人文学部, 准教授 (00638281)
宮崎 隆志 北海道大学, 教育学研究院, 教授 (10190761)
上野 景三 佐賀大学, 学校教育学研究科, 教授 (30193824)
石井山 竜平 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (30304702)
帆足 哲哉 玉川大学, 学術研究所, 助教 (30760152)
立柳 聡 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (40315669)
深作 拓郎 弘前大学, 生涯学習教育研究センター, 講師 (40389804)
中田 周作 中国学園大学, 公私立大学の部局等, 准教授(移行) (50336054)
津富 宏 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (50347382)
川野 麻衣子 奈良教育大学, 次世代教員養成センター, 研究部員 (50626299)
大串 隆吉 首都大学東京, 人文科学研究科, 客員教授 (70086932)
南出 吉祥 岐阜大学, 地域科学部, 准教授 (70593292)
大村 恵 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80231207)
藤田 美佳 奈良教育大学, 次世代教員養成センター, 研究部員 (90449364)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 子ども・若者支援 / 社会教育的支援 / 専門性 / 専門職養成・研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、子ども・若者支援を“第三の領域”として措定し、その領域の共通基礎となる専門性研究とそれに基づく養成・研修教材の作成ならびに研修システムの構築を到達目標として研究を展開している。 Ⅰ.歴史的・教育福祉的理論研究分野では、ドイツの関連大学・機関等を訪問調査(6月及び10月)し、資料収集、分析及び課題の整理を行い、2020年2月にドイツ・カッセル大学でワークショップを共同で実施する予定となった。 Ⅱ.支援論・方法論研究分野では、不登校の子どもの居場所づくりと事例検討会の実施などを通じ、支援の方法論と実践臨床研究を深めた。その成果は、『不登校の理解と対応 ガイドブック─保護者編─』にまとめることができた。 Ⅲ.養成・研修システム、教材開発研究分野の(Ⅲ-1)子ども領域では、支援スタッフの養成・研修プログラムに関する関係団体へのアンケート及びヒアリング調査を実施した。また、日本社会教育学会においてラウンドテーブル「子ども支援における「社会教育的支援」の実践と課題(3)」(6月、東洋大学)を実施した。 (Ⅲ-2)若者領域では、京都市ユースサービス協会など若者支援のユースワーク関係5団体と共同で次の取り組みが実現できた。(1) 専門性研究と研修カリキュラムの構築に向けた枠組みづくりについては、ユースワークの価値観と目標観を定めた。これらに基づき、ユースワーカー養成講座などを試行的に実施し検証作業を続けている。(2)事例研究向けの研修教材(ワークブック)『ユースワークって何だろう!? ~12の事例から考える~』を作成した。ワークブックは、ワーカー編7事例、マネージャー編5事例からなり、それぞれの事例では「事例提示─支援者の対応例(4パターン)─支援の解説」という記載の流れで構成されている。 以上を通して、「社会教育的支援」概念の整理、支援者の専門性の構築と可視化に一定の役割を果たした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究を3分野・4領域に区分し展開しているが、それぞれの領域の責任体制と役割分担を明確にし取り組んだ。そのため、各分野・領域において一定の成果を上げることができた。 Ⅰ.歴史的・教育福祉的理論研究分野では、国際比較的視点を取り入れつつ来年度の活動につなげている。 Ⅱ.支援論・方法論研究分野では、居場所づくり実践、研修活動の展開、ならびにそれらの成果と課題分析に基づくガイドブックの作成があげられる。 Ⅲ.養成・研修システム、教材開発研究分野:(Ⅲ-1)子ども領域では実態調査に向けた取り組み、(Ⅲ-2)若者領域ではユースワークにおける組織的な職能集団としての活動を可視化するワークブック作成、養成・研修の枠組みの整理が行われている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の3分野・4領域を引き続き展開し、キーワードとなっている「社会教育的支援」概念の比較・実践的研究を深める。それとともに、子ども・若者の各領域での専門性の枠組み構築を踏まえて、子ども・若者支援に通底する専門性及び専門職のあり方について検討する。
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Research Products
(14 results)