2018 Fiscal Year Annual Research Report
高等学校における地域協働プログラム成功のためのガイドライン
Project/Area Number |
18H01012
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
荻原 彰 三重大学, 教育学部, 教授 (70378280)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中口 毅博 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (30338313)
小玉 敏也 麻布大学, 生命・環境科学部, 教授 (60632213)
水山 光春 青山学院大学, 教育人間科学部, 特任教授 (80303923)
及川 幸彦 東京大学, 海洋アライアンス, 主幹研究員 (90764283)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高等学校 / 地域協働 |
Outline of Annual Research Achievements |
高等学校教育に関する文献、雑誌等から優れた地域協働活動を行っている可能性のある高等学校を抽出し、科研メンバー各自が進めてきた研究から候補となる学校を挙げ、また地域協働活動が活発に行われているとみられる県の教育委員会に問い合わせるなどして、訪問候補校を選択した。2018年度はそのうちの16校を訪問し、インタビュー調査と資料収集を行った。インタビューした内容は校内組織、カリキュラム、カウンターパートとなる地域組織、評価手法、立ち上げから現在に至るまでに経験した課題とそれへの対応等である。 それぞれに実践の工夫が見られたが、多くの学校に共通して言えるのは、自治体(市町村、学校によっては県の支局の場合もある)がもっとも重要なパートナーであること、首長や教育長といった自治体リーダーの理解が得られていること、専任コーディネーターを置いている学校は、活動が幅広いものになる傾向があり、また実践の継続性に寄与していること、生徒の地域協働や他校との地域協働の交流、他都道府県からの高校留学生徒との交流といった自校・自地域の文化とは違う他者と相互作用する中で、生徒が地域の良さを見直したり、進路意識を喚起されること、卒業生の愛校心が強く、卒業後も教員や在校生との交流が続いているといったことである。専門高校は思い切ったカリキュラム改革を行っている例も見られ、今後の可能性が期待される。一方、中高連携、教育活動の評価といった部分は課題として残されているようである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
国内調査は順調に進展したが、九州から北海道まで広い範囲にわたり、また島しょ部の高校も多かったため、アポイントメントも含め予想外に時間がかかり、国内の課題を明らかにしてその解決のためのヒントを得るという位置づけの海外調査までに至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は全国の公立高等学校の悉皆調査を行う。
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Research Products
(24 results)