2020 Fiscal Year Annual Research Report
Building design principles of an adult learning environment for fostering self-regulated learners in the 21st century
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18H01056
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Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
美馬 のゆり 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (00275992)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Vallance Michael 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (00423781)
室田 真男 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (30222342)
市川 尚 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (40305313)
渡辺 雄貴 東京理科大学, 教育支援機構, 教授 (50570090)
美馬 義亮 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (60325892)
根本 淳子 明治学院大学, 心理学部, 准教授 (80423656)
鈴木 克明 熊本大学, 教授システム学研究センター, 教授 (90206467)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | デザイン思考 / デジタルリテラシー / カード型教材 / 社会的に共有された調整学習 / 自己調整学習 / 可視化 / ワークショップ / 成人学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
自己調整学習者を育てる21世紀の成人学習環境デザイン原則を構築するために,デジタルリテラシーの向上とデザイン思考の促進を目的としたワークショップ教材を開発した。社会的に共有された調整学習が発現し,促進する場をデザインしつつ,ワークシートおよびカード型の教材開発し,実践を行なった。カード型教材は,デジタル技術について理解し,発想を支援するための補助教材である。効果を検証するためにワークショップを行い,観察,分析および考察を行った。開発したワークシートとカードの利用により,各人が考えている内容,議論の進度が可視化され,その結果,学習自身が状況をモニターでき,協調的に考えを向上させていく様子が観察された。カードを利用することで,個人の発想やグループ内の発言数が増加した。デジタル技術について理解の向上がみられ,新たな技術について自発的に情報を収集する行動も見られた。カードに存在しない技術のカードや,白紙のカードが欲しいという声が出現した。これらのことは,グループ内の対話が活性化し,高度な対話へと展開し,学習の質が変化したことを示している。 本ワークショップでは,認知的,行動的,動機的,感情的な状態が,交渉し,反復的に微調整することによって,グループメンバーがタスクのメタ認知的な制御を共同的に行うという,社会的に共有された調整の特徴が現れていた。また,ワークシートとカードがフィードバックと可視化の役割を果たしていた。また教材管理システムは,ワークショップ企画者が参加者を深い理解へと導くために,学習内容に合わせてワークシートやカードを編集できる機能を提供することで,実践のデザインを支援できることが確認された。 本ワークシートとカード型教材の効果および,更なる改良のため,利用を希望する高校や大学などへも提供した。3年間の研究成果を学習場面に広く普及させるため,一般向け書籍を刊行した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(29 results)