2019 Fiscal Year Annual Research Report
The Construction of Ethics Education Program to Foster Engineers Who Aspire to Promote the Well-being of the Public
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18H01067
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
札野 順 早稲田大学, 大学総合研究センター, 教授 (90229089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 幸人 熊本高等専門学校, 企画運営部, 教授 (20321523)
安居 光國 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 准教授 (40200498)
片倉 啓雄 関西大学, 化学生命工学部, 教授 (50263207)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | エンジニア教育 / ポジティブ・エデュケーション / Good Work / well-being |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症による影響で遅れていたが、Good Work技術者にインタビューを実施し、Good Work技術者の特徴の明確化、技術者のwell-beingの測定と分析を行うことができた。 企業からの推薦を受けた卓越した技術者等に「科学技術者のwell-being回答に関する調査」と「エンジニアの特性に関する調査」の2種のアンケートに回答いただき、その回答を元にインタビューを実施した。 「科学技術者のwell-being回答に関する調査」は、1.日頃の感じ方・考え方について(特に利他性に注目して)、2.仕事の意味をどの程度意識しているか、3.PERMA(Work Place版)、4.PERMA質問に何と比較して評価したか、5.科学技術者として何に貢献することを重視するか、6.「人生満足度尺度(SWLS)」、7.技術者として仕事で幸せを感じるとき(自由記述)の7部から構成されている。また、「エンジニアの特性に関する調査」は、IEA(International Engineering Alliance)のGraduate Attribute Profilesを参考に作成し、技術者としての行動、知識、倫理観・責任感、人生の捉え方、組織の中で仕事をする際の価値観等、全44問からなり、それらの傾向性と身につけた時期を回答していただいた。 調査結果では、Good Work技術者のwell-beingは、一般労働者と比較して高いという結果が出た。またインタビューから浮かび上がったGood Work技術者の特徴は、次年度に作成する予定のエンジニア教育の映像教材のシナリオ制作に非常に有益であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症による影響で、well-being測定被験者の確保が困難になったため、研究期間を延長して行い、一定の成果をあげることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
得られたGood Workエンジニアのwell-beingの測定、分析結果を基に、来年度は技術者教育目標の同定とエンジニア教育科目の開発と試行を行う。 具体的には、well-beingに関する教育を組み込んだPositive Engineering Educationの理念を明確化し、具体的な科目例を設計・考案する。 加えて、positive engineering educationの基礎科目などで使用する映像教材の作成し、この教材を用いた教育やワークショップを試行する。
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