2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18H01210
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
佐藤 丈 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (60322294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下村 崇 宮崎大学, 教育学部, 准教授 (00447278)
荒木 威 奥羽大学, 歯学部, 講師 (40645884)
上坂 優一 九州産業大学, 理工学部, 特任講師 (60826618)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | レプトンフレーバ / レプトン数 / ミューオン / タウ |
Outline of Annual Research Achievements |
世代の対称性をミューオン(第二世代)とタウ(第三世代)の間に課すLμーLτ対称性の観点から考え、それを標準理論のゲージ群とともに統一する「大」大統一理論の枠組みを構築する可能性について追及した。結果はJHEP 07 (2022) 011にまとめられている。この枠組みでは標準理論で考える世代がねじれた形で実現するので、陽子崩壊などの予言が通常とは完全に異なることが示される。 一方で、ミューオン電子転換を探る実験であるCOMETの開始に合わせ、通常のレプトン数を保存するμ^- ->e^-転換ではなく、レプトン数も破るμ^- -> e^+転換がどの程度まで現在の実験的制約の範囲で大きくなりうるのかについて調べた。多くの人が考えるマヨラナ質量項由来の現象だとするとCOMET実験で見える可能性は皆無だが、他の模型を考えると、将来実験ではまだ見える可能性があることを示した。ただし、この二つの転換が同時に見える可能性がないことも示した。Phys.Lett.B 836 (2023) 137617 さらに、レプトン数の破れは現在の物質優勢の宇宙を説明するというLeptogenesisの考えをニュートリノ質量生成機構の一つであるScotogenic Modelと組み合わせることで、ニュートリノ質量を説明しつつ、現在の物質量と暗黒物質の存在量を結びつけて考えるAsymmetric dark matterの考え方を実現できる模型の構築を行った。この模型の予言として将来的に見える質量の荷電粒子の存在がある。 Phys.Lett.B 836 (2023) 137627
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)