2022 Fiscal Year Annual Research Report
Sub-parsec structure of ISM revealed by the AKARI all-sky atlas and star-formation activities
Project/Area Number |
18H01250
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
土井 靖生 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (70292844)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 星間磁場構造 / 銀河系大局磁場 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、可視偏光観測データによる星間磁場の観測結果を、位置天文衛星Gaiaの測定した各々の星までの距離と組み合わせることで、星間物質、及びそこに付随する星間磁場の三次元構造を明らかに出来ることを示した(Doi et al. 2021, ApJ, 914, 122.)。この手法を援用し、銀河系渦巻き腕構造内部の磁場構造を、視線奥行き方向約1キロパーセクに亘って初めて明らかにした。観測の結果、磁場方位角と偏光度が、視線奥行き方向の距離に従って系統的に変化することを明らかにした。更にはGaiaの観測した星間減光の距離依存性から、視線奥行き方向に重なる5つの雲と、それらの雲に付随する磁場が観測データに反映していることを示した。この観測結果から、視線上の複数の磁場コンポーネントの重なり合いを解析することで、個々のコンポーネントを切り分けて取り出すことに成功した。 個々の磁場コンポーネントは、差し渡し10パーセク程度の観測領域内で各々非常に良く揃っており、これは磁場構造が、その典型的な空間スケールが10パーセクを上回る、非常に大きの空間スケールの構造であることを示す。一方各々のコンポーネントはそれぞれ銀河面に対し正負の方向に30°~60°大きく傾いて分布している。即ちこれまでの一般的な解釈とは異なり、銀河面内の磁場は、銀河面に垂直に分布することは寧ろ稀であり、大きなスケールの磁場が、距離に応じて銀河面から大きく傾いて分布するという全く新たな磁場構造の描像を示したことになる。銀河スケールの磁場構造について、これまで観測的には全く不明であった銀河面内の垂直方向の磁場方位角分布を、その空間スケールを含めて観測的に初めて明らかにした点で、これは画期的な観測成果と言える。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(21 results)
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[Journal Article] The JCMT BISTRO-2 Survey: Magnetic Fields of the Massive DR21 Filament2022
Author(s)
Ching Tao-Chung、Qiu Keping、Li Di、Ren Zhiyuan、Lai Shih-Ping、Berry David、Pattle Kate、Furuya Ray、Ward-Thompson Derek、Johnstone Doug、Koch Patrick M.、Lee Chang Won、Hoang Thiem、Hasegawa Tetsuo、Kwon Woojin、Bastien Pierre、Eswaraiah Chakali、Doi Yasuo、et al.
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Journal Title
The Astrophysical Journal
Volume: 941
Pages: 122 (21pp)
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Presentation] BISTRO Project Status (12)2022
Author(s)
古屋玲, D. Arzoumanian, 犬塚修一郎, 井上剛志, 岩崎一成, 尾中敬, 片岡章雅, 川端弘治, 權靜美, 楠根貴成, 斎藤弘雄, 島尻芳人, 新永浩子, 瀬田益道, 田村元秀, 塚本祐介, 土井靖生, et al.
Organizer
日本天文学会2022年秋季年会
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[Presentation] BISTRO Project Status (13)2022
Author(s)
古屋玲, D. Arzoumanian, 犬塚修一郎, 井上剛志, 岩崎一成, 尾中敬, 片岡章雅, 川端弘治, 權靜美, 楠根貴成, 斎藤弘雄, 島尻芳人, 新永浩子, 瀬田益道, 田村元秀, 塚本祐介, 土井靖生, et al.
Organizer
日本天文学会2023年春季年会
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