2021 Fiscal Year Annual Research Report
ガス惑星の大移動は生まれたてのS型小惑星を破壊したのか?
Project/Area Number |
18H01269
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
宮原 正明 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 准教授 (90400241)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 岳史 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (10251612)
寺田 健太郎 大阪大学, 大学院理学研究科, 教授 (20263668)
久保 友明 九州大学, 理学研究院, 教授 (40312540)
山口 亮 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (70321560)
関根 利守 大阪大学, 大学院工学研究科, 招へい教授 (70343829)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | リン酸塩鉱物 |
Outline of Annual Research Achievements |
ガス惑星の大移動(Grand tack)による重力散乱は,小惑星同士の衝突を誘発したと推測されている。天体衝突現象は小惑星に多様性や熱進化をもたらした。天体破壊のメカニズムやプロセス,衝突に伴う熱進化の解明は,数値シミュレーションや衝突実験が中心で,小惑星の欠片である隕石試料を用いた研究は少なく実証性に乏しい。破滅的な天体破壊が起きた年代についてのコンセンサスも得られていない。本研究計画は①高圧相の逆転移現象解明とそのカイネティクスの決定,②コンドリュールの衝撃変形実験,③リン酸塩鉱物を用いたU-Pb放射年代測定を行い,普通コンドライト母天体であるS型小惑星内部における衝撃圧力分布,持続時間,衝突年代を明らかにし,“ガス惑星は小惑星の壊し屋であったか?”を隕石試料を用いて検証することを目的としている。本年度は衝突の時期に関わる基礎調査を中心に行った。新型コロナ感染症の予防対策による移動制限により,研究計画の後半以降は大幅な遅延を強いられたものの,普通コンドライトに含まれるリン酸塩鉱物を化学グループ,岩石学タイプ,産状ごとに記載・整理することができた。普通コンドライト中のリン酸塩鉱物の出現率は想定していたより低かったものの,衝撃年代の系統的調査の礎を築くことができた。また,高圧鉱物の系統的調査と個々の高圧鉱物の相転移・逆転移カイネティクスを併せ,普通コンドライト母天体の衝撃変成度分布や母天体の破壊メカニズムの解明を試みた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)