2018 Fiscal Year Annual Research Report
自己組織化Hybridナノ堆積層とハニカム多孔体の連成による新規高効率沸騰の物理
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18H01380
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
森 昌司 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 准教授 (10377088)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 厚史 九州大学, 工学研究院, 教授 (10243924)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 限界熱流束向上 |
Outline of Annual Research Achievements |
ITO膜をサファイアガラス上にコーティングした透明発熱面と高速度IRカメラを用いて、実験を行た。その結果、時々刻々のハニカム多孔質直下においてドライアウトが発生し、壁温が大きく変動し、バーンアウトが発生していく様相が観察することが可能となった。具体的な様相について以下で述べる。ハニカム多孔質体直下において、元々壁温が高く、一方ドライアウトはセル内部で発生し、壁温上昇するが、ハニカム多孔質体壁温直下においてはさらなる壁温上昇は観察されなかった。このことは、ハニカム多孔質体直下において、毛細管現象により液体が供給されていることが原因と考えられる。また、全反射法によるドライアウト発生の定量化および沸騰様相の観察するため石英プリズムと高速度カメラを用いてドライアウト発生箇所を可視化することも可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ITO膜をサファイアガラス上にコーティングした透明発熱面と高速度IRカメラを用いて、実験を行ってきた。その結果、時々刻々のハニカム多孔質直下においてドライアウトが発生し、壁温が大きく変動し、バーンアウトが発生していく様相が観察することが可能となった。また、全反射法によるドライアウト発生の定量化および沸騰様相の観察するため石英プリズムと高速度カメラを用いてドライアウト発生箇所を可視化することも可能となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、幾何形状・細孔構造が制御された新型ハニカム多孔体の開発を実施する。 ハニカム多孔体の幾何形状・表面構造により、ナノ粒子の自己組織化構造は変化する。そこで、蒸気排出孔およびナノ細孔構造を制御したハニカム多孔体を新しく開発する。これにより、ハニカム多孔体の幾何形状・細孔径・空隙率を自在に変えることが可能となる。
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