2019 Fiscal Year Annual Research Report
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18H01491
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横田 知之 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (30723481)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 有機発光素子 / 有機エレクトロニクス |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、1マイクロメートルの基板上に大気安定な有機発光素子の開発を行った。作製した有機発光素子は、有機の封止膜のみで1週間程度の安定動作を実現した。また、フレキシブルな有機受光素子の開発にもとりこみ、近赤外領域にも高い吸収を持っており、850nm付近で薄膜基板上に作製した有機フォトダイオードとしては世界最大の外部量子効率を実現することに成功した。これらの成果はNature Electronics誌に1部採択され、様々なメディアなどに取り上げられた。 この有機発光素子と有機受光素子を組み合わせることで、脈拍の検知が可能なフレキシブルデバイスの開発を行った。実際に指の上にデバイスを貼り付けることで測定を行ったところ、脈拍の検出を行うことに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでに、大気中で安定動作する有機光素子の開発に成功した。メッシュ基板上にデバイスを作成する際は、バリア性の高い封止膜を作成することは非常に困難である。そのため、非常に薄膜なデバイスで安定性の高い構造・材料は非常に重要である。これまでに、この材料・構造の選定に関しては終わっており、申請時に立てた計画通りに順調に進んでいることがわかる。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに開発したデバイス構造をメッシュ基板上に作製することで、ガス透過性がある有機光デバイスの開発を行う。さらに、それらのデバイスを用いて脈拍や血中酸素濃度計の作製を行う予定である。
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Research Products
(1 results)