2018 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア巨大都市における新自由主義型都市計画制度の成果と形成過程
Project/Area Number |
18H01607
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
饗庭 伸 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (50308186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鄭 一止 熊本県立大学, 環境共生学部, 准教授 (20636336)
浅川 達人 明治学院大学, 社会学部, 教授 (40270665)
長野 基 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (50367140)
片桐 由希子 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (50508190)
大澤 昭彦 高崎経済大学, 地域政策学部, 准教授 (80619809)
小根山 裕之 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (90313105)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 2000年代の大都市政策 / ソウル市の都市計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
東京研究ユニット :2000年代前半頃に活動した都市開発に関する市民運動関係者2名へのオーラルヒストリー調査と関連資料収集を進めた。また、前年までに蓄積した東京都の局長経験者へのオーラルヒストリー調査結果の分析を行った。 また、3時点の国勢調査のデータを用いて、人口の年齢構成、職業、学歴、通勤行動等に着目した2000年代の東京23区の都市社会の変化を500mメッシュで明らかにし、あわせて3時点の東京都都市計画基礎調査のデータを用いて、利用容積率等に着目した2000年代の東京23区の都市空間の変化を500mメッシュで明らかにした。二つのデータを重ね合わせ、特徴的な変化をした地区を抽出し、そのうち東京23区の東部、北部(足立区、葛飾区、江戸川区、江東区)の現地調査を行なった。 国際比較研究ユニット:ソウル市を対象に調査を行った。具体的には、ソウル研究院の専門家へのインタビュー調査(東京にて開催)を行って2000年代の特徴的な政策的な介入や都市空間の変化があった地区を抽出し、ソウル市においてその変化について現地調査を行った。具体的にはニュータウン開発地区、アーティストを巻き込んだ創造的開発地区等である。また、ソウル研究院と共同研究会を開催し、東京についての研究成果を発表した上で、都市政策の違い、都市空間の変化、都市政策の政策立案過程、協議システムの運用過程、市民参加手法、開発をめぐる論点を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ソウル市の調査については、ソウル研究院の全面的な協力のもとで行うこととなり、ソウル市データについては同研究院が分析を行うこととなった。こうした協力体制を整備するために協定の締結等を行なっていたため、実質的な研究開始は遅れ、ソウル市の研究については2019年度、2020年度も継続して行うこととなった。
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Strategy for Future Research Activity |
東京についての研究については申請時と変更なく、進めていく。 台北市の調査もソウル市の調査と同様の体制で行うこととし、台北市政府との協力関係を構築して行く。
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