2020 Fiscal Year Annual Research Report
Illuminating new biological mechanisms by multiomics approach with mass spectrometry cheminformatics
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18H02432
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
津川 裕司 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30647235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中林 亮 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 研究員 (30586160)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 統合オミクス / メタボロミクス / リピドミクス / 質量分析 / インフォマティクス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、新規代謝産物の同定を含むノンターゲットメタボローム解析を基軸とした統合オミクス研究を行う。今年度は、マウスの老化に着目して研究を行った。具体的には、2か月齢から2年齢にかけて脂質メタボローム解析を行った。これにより、臓器特異的な脂質変化(リン脂質の加齢に伴う減少やトリアシルグリセロールの増加など)を捉えることに成功したことに加え、その一部は腸内細菌の有無や雌雄差に影響されることが分かった。本研究で着目した臓器の中では、腎臓に最も明確な差異を認めたことから、腎臓における統合オミクス解析を行った。これにより、加齢依存的な糖脂質の変動が、特定の遺伝子によって制御されている可能性が明らかとなった。現在、この研究の論文化を行っているところである。また、本年度にはまとめきることができなかったが、生薬がヒト細胞にもたらす作用メカニズムを解明するため、トランスクリプトーム、プロテオーム、そしてメタボローム解析データの統合解析を行っており、近い将来論文としてまとめる予定である。また、今年度は本科研費課題の最終年度であることから、これまでの研究の総説執筆を行った(Natural Product Reports 38, 1729-1759, 2021)。これは、植物科学におけるノンターゲットメタボロミクスやその統合解析の最新技術をレビューしたものである。特に、代表者の研究の中核を成す質量分析インフォマティクス(英語ではcomputational mass spectrometry)について、詳細に記載した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)