2020 Fiscal Year Annual Research Report
Characterization of multifunctional roles of TRAF5 in pro-inflammatory cytokine receptor signaling
Project/Area Number |
18H02572
|
Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
宗 孝紀 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (60294964)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守田 雅志 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 准教授 (20191033)
石井 直人 東北大学, 医学系研究科, 教授 (60291267)
川口 甲介 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 助教 (80624866)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 免疫 / 炎症 / サイトカイン / TRAF |
Outline of Annual Research Achievements |
【CD4 T細胞および B細胞のIL-27受容体におけるTRAF5の役割】 IL-6受容体(IL-6R/gp130)とIL-27受容体(WSX-1/gp130)はgp130を共有する。我々は、TRAF5がgp130に結合することでJAK-STATシグナルを抑制することを明らかにした。定常状態のT細胞とB細胞にはTRAF5とIL-27 受容体が発現するため、TRAF5のgp130への結合がIL-27受容体シグナルを抑制する可能性が存在した。TRAF5欠損CD4 T 細胞をIL-27で刺激した結果、IL-27受容体シグナルに依存して起こる細胞増殖応答が亢進し、IL-10やIL-21のmRNAレベルが増加した。B細胞のIL-27受容体シグナルもTRAF5の欠損により増強する傾向が認められた。一方、CD4 T 細胞のGITR補助刺激シグナルによる細胞増殖能とIL-2産生能は、TRAF5の欠損により減弱することがわかった。B細胞のCD40シグナルも、TRAF5の欠損により減弱した。TRAF5がIL-27受容体シグナルを抑制する一方で、TNF受容体であるGITRやCD40のシグナルを促進する機能を持つこと、1つの細胞内で相反するシグナル作用を示すことが示唆された。 【TRAFのgp130への結合とgp130シグナル抑制との因果関係】 我々は、TRAF2とTRAF5がgp130と相互作用することでIL-6受容体下流のSTAT3の活性化を抑制することを明らかにした。gp130のTRAFとの結合に重要な細胞内領域に存在する酸性アミノ酸をアラニンに変異したgp130変異体を用いて、gp130シグナルに対する影響を調べた結果、TRAFの抑制作用が認められなくなった。以上から、TRAFのgp130への結合とTRAFのgp130シグナルに対する抑制作用との関連性が強く示唆された。
|
Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(7 results)