2021 Fiscal Year Annual Research Report
癌を支える癌関連間葉系幹細胞の癌ワクチンへの標的化
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18H02691
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松村 繁 名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (60523511)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粕谷 英樹 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (00402636)
直江 吉則 名古屋大学, 医学系研究科, 特任准教授 (50392048)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 腫瘍溶解性ウイルス |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度にあたる本年度、蛍光標識済みの培養細胞株を用いて検討を行った。マウス膵癌皮下腫瘍モデル(KPC細胞由来腫瘍)において、間葉系幹細胞を腫瘍内投与するとコントロールよりも腫瘍増大が認められた。一方、C-REV感染間葉系幹細胞を腫瘍内投与したところ、興味深いことにC-REV単独投与よりも強い抗腫瘍効果が得られた。また、間葉系幹細胞を腫瘍内投与した腫瘍にC-REVを投与すると、間葉系幹細胞を減少させた。これらのことからC-REVは腫瘍内間葉系幹細胞を標的化しうることが示された。感染間葉系幹細胞を投与すると腫瘍がC-REV投与に比べてより強い抗腫瘍効果を得られることは、初代培養間葉系幹細胞においても示された。KPC:ADLHpro-dGFPを継代を繰り返し、C-REVをin vitroで感染させ、動態を検証した。興味深いことに、C-REV感染細胞はGFPが急激に明るくなることが観察された。C-REV感染によりNfkB経路が活性化され、ALDHプロモーターが活性化したものと考えられた。このことから、C-REVを用いた感染実験において、癌幹細胞をALDHプロモーター下で検証することは不適であることが示唆された。より本質的な方法を考える必要があることがわかった。C-REV改変ウイルスのターゲットベクターを組み込むことに成功したものの、不安定でウイルスの単離が難航した。抗腫瘍効果の検討はもう少し時間を要する。今後本研究課題で得られた知見をさらに進めて、論文にする予定である。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] C-REV Retains High Infectivity Regardless of the Expression Levels of cGAS and STING in Cultured Pancreatic Cancer Cells2021
Author(s)
Daishi Morimoto, Shigeru Matsumura, Itzel Bustos-Villalobos, Patricia Angela Sibal, Toru Ichinose, Yoshinori Naoe, Ibrahim Ragab Eissa, ohamed Abdelmoneim, Nobuaki Mukoyama, Noriyuki Miyajima, Maki Tanaka, Yasuhiro Kodera and Hideki Kasuya
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Journal Title
Cells
Volume: 10
Pages: 1-16
DOI
Peer Reviewed / Open Access