2021 Fiscal Year Annual Research Report
The Innovation of Advance Care Planning with Patients and Families: Supporting Happiness at the End of Life
Project/Area Number |
18H02736
|
Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
森 雅紀 聖隷クリストファー大学, 看護学研究科, 臨床准教授 (10771868)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 暁美 一般社団法人コミュニティヘルス研究機構, コミュニティヘルス研究部, 機構長 (30433626)
田村 恵子 京都大学, 医学研究科, 教授 (30730197)
木澤 義之 神戸大学, 医学部附属病院, 特命教授 (80289181)
宮下 光令 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90301142)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | アドバンス・ケア・プランニング |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究の知見をもとに、日本・アジアにおけるアドバンスケアプランニング(ACP)のデルファイ研究を完遂した。日本・アジア版ACPとして、定義と84項目の推奨に合意が得られた。 定義は「ACPは、自分の価値観を確認し、将来の医学的な治療やケアについての目標や意向を明らかにし、その価値観や目標・意向について家族や近しい人々と医療福祉従事者と話しあい、必要に応じてそれらの意向を記録に残し、見直すプロセスである」とした。推奨項目は、【ACPの要素】【本人中心・家族にも配慮したアプローチ】【ACPの役割と任務】【ACPのタイミング】【政策や規制】【ACPの評価項目】に大別された。特に【本人中心・家族にも配慮したアプローチ】は、日本・アジア文化独自のカテゴリーであり、新規的な知見である。本カテゴリーで推奨される配慮としては、「ACPは、将来の治療やケアに関して、本人と、家族や近しい人々とのあいだの相互理解と協働意思決定を促す。」などが挙げられた。また、【医療者の役割や任務】としては、「ACPの過程で、本人と家族や近しい人々の感情に十分配慮しなければならない」「本人と家族や近しい人々に、ACPに関する明確で一貫した情報を提供しなければならない」「必要な時には、多職種チームが、ACPのプロセスにおいてサポートを提供することがすすめられる」などが含まれた。 日本版ACPとして、これらに沿った形でビデオを用いたオンライン教育介入を確立し患者・家族教室において隔月の実施を継続した。重篤な疾患を持った患者とその家族の感情に配慮しつつ、両者が早期からACPについての明確な情報が得られることを心掛け、多職種の医療者が関与する体制を構築した。コロナ禍が長期化したためオンラインの患者・家族教室での介入とするなど、日本版ACPの実施可能性・有用性を確認するとともに、地域における実装も模索した。
|
Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(9 results)