2020 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the interaction of histones in pathophysiology of sepsis and its application
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18H02906
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
川原 幸一 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10381170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 征郎 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (20082282)
今泉 均 東京医科大学, 医学部, 教授 (70203304)
伊藤 隆史 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (20381171)
三浦 直樹 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 教授 (80508036)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 敗血症 / DAMPs / ヒストン |
Outline of Annual Research Achievements |
先進国、発展途上国に関わらず敗血症患者は世界で2700万人/年、その内800万人が死亡している。これは世界のどこかで3秒に1人が敗血症により死亡している計算になる。したがって、敗血症治療の確立は急務である。2016年、敗血症の定義が「生命を脅かす臓器障害」と改定された。この改定にはDAMPsの重要性が示唆される。DAMPsは1999年、核内タンパク質のHigh Mobility Group Box-1 (HMGB1)が敗血症患者で病態の進展に伴い血清で検出された。次に、2009年、細胞の中で最も多いヒストン(H2A、H2B、H3、H4)のH3、H4が1時間以内で個体死を誘導する。このように、DAMPsは細胞障害時に細胞外へ放出され、単独で致死を誘導する最も恐ろしい分子群である。これらの背景により敗血症の定義が改められたと考える。したがって、DAMPs・ヒストンの全容解明、つまり分子の同定、封じ込めは敗血症の新規治療の確立に必須である。現在、他のヒストンH2A、H2BがDAMPsとして証明されていない。すなわち、ヒストンのDAMPsとしての機能は完全に解明されていない。本年度はヒストンH2A、H2B刺激により炎症性サイトカインを産生するかを検討した。方法としては、マウスマクロファージ様RAW264.7細胞にヒストンH2A、H2Bで刺激し、その後、培養上清を回収した。それらの培養上清中のサイトカインをELISA法にて測定した。その結果、ヒストンH2A、H2BはTNF-αの産生が確認された。よって、ヒストンH2A、H2BはDAMPsであることが証明された。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] TLR4/MD-2 is a receptor for extracellular nucleophosmin 12020
Author(s)
Nakatomi Kota、Ueno Hikari、Ishikawa Yuto、Salim Ronny、Mori Yuki、Kanemoto Issey、Tancharoen Salunya、Kikuchi Kiyoshi、Miura Naoki、Omori Taketo、Okuda-Ashitaka Emiko、Matsumura Kiyoshi、Imaizumi Hitoshi、Motomiya Yoshihiro、Maruyama Ikuro、Kawahara Ko-Ichi
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Journal Title
Biomedical Reports
Volume: 14
Pages: 1-6
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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