2020 Fiscal Year Annual Research Report
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18H02978
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
水野 智仁 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (60325181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加治屋 幹人 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (00633041)
岩田 倫幸 広島大学, 病院(歯), 助教 (30418793)
川上 秀史 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (70253060)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 侵襲性歯周炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
monocyte to macrophage associated protein (MMD2)に変異を有する家系を2つ見出した。Westernblot解析からMMD2は好中球での発現が高いことが明らかとなった。両家系の発症者の好中球の貪食能および活性酸素産生は阻害されていなかったが、健常者に比べてIL-8に対する走化能には変化は認められなかったが、fMLPに対する走化能が減少してることが明らかとなった。また、これらの家系の発症者の好中球分化には異常が認められなかったが、血液中に血液幹細胞が極めて多く存在することが明らかとなった。 さらなる詳細な解析のため両家系で認められたMMD2の変異を有するノックインマウスを作製し、8代バッククロスしたものを実験に用いた。これらのノックインマウスの臼歯に糸を巻くことによって歯周炎を誘発したところ、ワイルドタイプマウスと比べてックインマウスにおいて高度な歯周組織破壊が認められた。またこれらのノックインマウスの好中球はfMLPに対して、患者同様走化能が減少していた。これらの変異を持つベクターをHEK細胞に過剰発現したところ、ワイルドタイプに比べてERKのリン酸化が抑制されていることがわかった。 よって、MMD2に変異を有する患者の好中球はFMLP刺激に対してERKのリン酸化が阻害されるため、走化能が減少することによって、歯周組織への細菌の侵入が容易となり、歯周炎が発症しやすくなることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Aggressive periodontitis and NOD2 variants2020
Author(s)
Mizuno Noriyoshi、Kume Kodai、Nagatani Yukiko、Matsuda Shinji、Iwata Tomoyuki、Ouhara Kazuhisa、Kajiya Mikihito、Takeda Katsuhiro、Matsuda Yukiko、Tada Yui、Ohsawa Ryosuke、Morino Hiroyuki、Mihara Keichiro、Fujita Tsuyoshi、Kawaguchi Hiroyuki、Shiba Hideki、Kawakami Hideshi、Kurihara Hidemi
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Journal Title
Journal of Human Genetics
Volume: 65
Pages: 841~846
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Optineurin regulates osteoblastogenesis through STAT12020
Author(s)
Mizuno Noriyoshi、Iwata Tomoyuki、Ohsawa Ryosuke、Ouhara Kazuhisa、Matsuda Shinji、Kajiya Mikihito、Matsuda Yukiko、Kume Kodai、Tada Yui、Morino Hiroyuki、Yoshimoto Tetsuya、Ueki Yasuyoshi、Mihara Keichiro、Sotomaru Yusuke、Takeda Katsuhiro、Munenaga Syuichi、et. al.
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Journal Title
Biochemical and Biophysical Research Communications
Volume: 525
Pages: 889~894
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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