2019 Fiscal Year Annual Research Report
医-獣医連携による未来型EX VIVO医療技術トレーニングシステムの構築
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18H03019
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
野田 雅史 東北大学, 大学病院, 講師 (70400356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 安史 東北大学, 大学病院, 助教 (00455833)
近藤 丘 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (10195901)
荒田 悠太郎 東北大学, 大学病院, 助手 (20755011)
大石 久 東北大学, 大学病院, 助教 (60451580)
伊藤 拓哉 自治医科大学, 医学部, 講師 (70396539)
加賀谷 豊 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90250779)
岡田 克典 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (90323104)
兼平 雅彦 東北大学, 大学病院, 助教 (90374941)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アウトカム基盤型教育 / EPAs |
Outline of Annual Research Achievements |
アウトカム基盤型教育のマイルストーンを示したCarracioはDreyfusモデルというスキル獲得段階モデルを用い、コンピテンシーの達成を評価し、具体的には指導者から独り立ちという概念から仕事を信頼して任せられるかどうかという視点で、Entrustable Professional Activities(EPAs)の必要性を唱えた5)。 翻って、このEPAsの概念を外科医教育に置き換えてみると実は極めて重要な視点と考えられる。すなわち外科医が、徒弟制度で手術を教え、見て覚え、技術を盗む時代から、外科医の技量を評価する基準として、①座学などで知識により得られる評価(手術前のプレゼンテーション、手術前のインフォームドコンセントを定型化し実践で評価)②シミュレーションによる技能評価(第一助手などのon the job トレーニング)③現場での業務能力評価(術後管理に関する侵襲的処置、退院後の管理方針決定)を連続性、信頼性をもって行ったうえで、総合的な外科医の資質を内科医と同様にアウトカムとしてきちんと社会に示すことが肝要と思われる。つまり、アウトカム基盤型教育からみた外科専門医教育で重要な資質は、単なる器用さや手術経験の多寡ではなく、どれほど外科治療ができるかということで、そのなかには医療技術に加え、患者家族との良好なコミュニケーション能力、医療スタッフとの良好な関係構築があり、それらすべてが社会、つまり患者へ最も良好な医療を提供できるかという点に集約される。今回我々は、アウトカム基盤型教育からみたブタを用いたウエットラボトレーニングのマネージメントに対するEPAsを設定したトレーニングを行い、客観評価として、ブタを用いたトレーニング前後に、縫合手技トレーニング評価システムによる縫合技術評価をおこなった
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
トレーニングシステムを構築し、現在その評価システムを実践している。 進捗状況としては概ね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
DOPS (Direct Observation of Procedural Skills)などによる評価者が行う個々の技術評価や、ノンテクニカルスキルの評価法として、他のコメディカルや技術者なども含めた360度評価を行えるシステムを構築し、本トレーニングにかかわるアウトカム基盤型教育のシステムを構築する。
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Research Products
(1 results)