2020 Fiscal Year Annual Research Report
医-獣医連携による未来型EX VIVO医療技術トレーニングシステムの構築
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18H03019
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
野田 雅史 東北大学, 大学病院, 講師 (70400356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 丘 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (10195901)
荒田 悠太郎 東北大学, 大学病院, 助手 (20755011)
大石 久 東北大学, 大学病院, 助教 (60451580)
加賀谷 豊 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90250779)
岡田 克典 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (90323104)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アウトカム基盤型教育 / ウエットラボトレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
ブタを用いたウエットラボトレーニングに関するマネージメントの内容を以下のように設定し、その内容に応じたトレーニングを実践した。①求められる具体的な業務能力と条件:麻酔導入(挿管から人工呼吸器装着までの手順)ができる。気管切開をチームで連携して行える。切開縫合手技が行える。胸腔ドレーン挿入処置を行える。動物倫理を理解できる。②最も関係するコンピテンス領域:外科専門医習得前の医師、③必要とされる知識、技能、態度、振る舞いなどの条件:知識(肺や腸管の縫合、運針の手技)、技能(麻酔導入方法、気管切開方法、開胸方法、開腹方法、胸腔ドレーン挿入方法)態度(術者と助手の連携、機械だしとの連携 動物倫理福祉)、経験(ブタ1頭)④評価法:WKS-2による縫合手技の評価、トレーニング前後の自己評価 ⑤信任レベル:指導医の監督下でできるレベル 上記内容を研修医を対象に施行し、有用な結果が得られた。客観的な技術習得効果があったことを確認し得た。 更に、心肺をenblockに処理後、臓器を摘出灌流し、制作した摘出臓器シミュレーターに装着しトレーニング用キットを作成した。本トレーニングキットを研修医に実践させることで、生体トレーニングのメリットである臨床感に加え、繰り返しトレーニング可能なことが体感でき、本キットの今後の有用性が示唆された。そして、研修医数名に対して 本トレーニングを行い、ウエットラボトレーニングと遜色ないトレーニングが行えることを確認した。昨年度はコロナ禍で、研修医を対象としたトレーニングの回数は限られた回数しか行えなかった。その中で、試作キットによるトレーニングを行えたことは、次年度につながると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
摘出臓器とシミュレータを合体させたキットを作成し、トレーニングキットを用いたトレーニングを実践させ、ウエットラボとほぼ同等な比較的良好な結果が得られた。但し、コロナ禍により、十分なトレーニングの場を研修医に提供することはできなかったため、今後はコロナ禍でも可能なシステムの構築を検討する
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Strategy for Future Research Activity |
研修医だけでなく、上級医師にもトレーニングキットを使用していただき、その効果判定を客観的に行うことで、研究を推進していく
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