2021 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣の形成における「規範」媒介モデルの妥当性の検証
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18H03027
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
藤澤 由和 宮城大学, 事業構想学群, 教授 (70387330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東野 定律 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (60419009)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ソーシャル・ネットワーク / 規範 / 生活習慣 / 健康 / 社会関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
本調査の実施における具体的なデータ構築作業に際して、その準備段階で調査対象地区の確定作業を行うプロセスにおいて、当該対象地域を確定するために必要とされるデータ等の利用が難しい状況が生じ、調査対象地域の具体的な選定において課題が生じることとなった。そこで新たに本調査において調査対象地区を同定するための代替手段等を含めた、調査対象地区選定に関する再検討を踏まえて、本調査におけるデータの構築作業を実施した。 具体的に代替方策として検討されたのは、調査地点の範囲を全国から特定の地域に限定し、先行調査における調査地点の情報を収集し、それらから先行調査との整合性を担保しうる調査地点を推定し調査地点とするものであった。この方策は一定程度の先行調査データとの妥当性を担保しうるものであると考えられたが、先行調査における地点情報の収集に想定以上の時間と費用が生じることから、個人属性データで地理的居住空間属性等のデータを別途補うことを前提として、可能な限り先行調査における調査地点との整合性を担保し調査地点を明確化した形でのデータ構築を行った。 これらの作業を踏まえ、先行して実施した調査における調査票等を用いて、データの構築を実施した。なお、今回の調査においては、先行する調査における調査項目を変更することなく用いることとし、代替のデータ構築手法において構築されたデータをより有効な形で分析することに主眼を置くこととした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
代替手段において想定された調査対象地域が、第一次調査の実施に際して、選定された調査地点との整合性を担保しうるものであるかという点に関しての検討が必要であり、結果として、代替手段におけるデータ構築手法においても、いくつかの課題があるために、さらなる検討とそれを踏まえた調査実施のための準備に多くの時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
複数回実施した調査により構築されたデータの解析と検討を行うこととなるが、第一次調査において構築されたデータと今回構築されたデータにおいては、その構築手法においては、違いが生じてしまっている。 そのため、これらのデータを単純に統合し、いわゆる統合されたデータとして活用することには、課題があると考えられるが、しかしながら、本研究における最大の課題である、健康行動における類似性の発生がどのような状況から生じるかという点に関しては、それぞれに構築されたデータにより、検証が可能であると考えられる。 そこで、次年度においてはこれらのデータのそれぞれを当該研究課題における論点と照らし合わせることにより、当初想定していた仮説へのアプローチに関して別々の形で検討を行うこととする。さらにこうした検討から、新たな仮説構築への可能性に関して検証を行うこととし、研究の取りまとめを行うこととする。
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