2021 Fiscal Year Annual Research Report
Teaching medical students and junior doctors social determinants of health (SDH) in response to society's needs
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18H03030
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
武田 裕子 順天堂大学, 医学部, 教授 (70302411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 浩樹 三重大学, 医学系研究科, 教授 (40252366)
小曽根 早知子 筑波大学, 医学医療系, 講師 (80645549)
金子 惇 横浜市立大学, データサイエンス研究科, 講師 (80825076)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | SDH / 健康の社会的決定要因 / 社会的共感力 / 社会的共感力尺度 / 卒前医学教育 / 健康格差 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、SDH(健康の社会的決定要因)の教育効果やニーズ測定の指標として、社会的共感力尺度(Social Empathy Index: SEI)日本語版の開発を行った。社会的共感力は、Segal et al.によって提唱されたもので、異なる文化や社会経済状況にある人々を理解し不平等や格差について洞察する力を指す。その力を測定するのが社会的共感力尺度(SEI)である。我々はSEIの調査項目を日本語に翻訳し、さらにその逆翻訳を行い、Segelの承認を受けて日本語版質問紙を作成した。都内の私立大学医学部1、2、4年生414名にアンケート調査を実施し、249名から回答を得た(回収率60.14%、有効回答率55.56%)。因子構造を明らかにするため探索的因子分析を行い、SEIという尺度が測定すべき概念や特性を適切に反映しているという妥当性、すなわち構成概念妥当性を検証した。さらに、既知グループ妥当性についても検討した。 因子分析では「マクロ視点取得」「認知的共感」「感情制御」「感情反応」の4因子を認めた。これらの累積寄与率は46.1%であった。各因子のα係数は0.67から0.92であり、折半法では0.94であった。SEIに有意な差を認めたのは、性別(p < .001)、将来の進路選択(p < .01)、医学分野以外の読書や芸術への関(p < .01)、健康の社会的決定要因(SDH)に関する知識と理解(p < .05)であった。 本研究は、社会的共感力尺度(SEI)日本語版が、日本の医学生の社会的共感力を測定する尺度として構成概念妥当性と信頼性を有することを示した。共感力は経験や学修によって後天的に獲得できることが知られている。社会的共感力は格差や不公正について理解し洞察する力であることから、健康格差をもたらす社会的要(SEI)の学修によって高めることができると推測される。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)