2019 Fiscal Year Annual Research Report
Research on development of QOL evaluation and scoring algorithm using standard gamble method
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18H03031
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
能登 真一 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (00339954)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下妻 晃二郎 立命館大学, 生命科学部, 教授 (00248254)
齋藤 信也 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (10335599)
五十嵐 中 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (20508147)
白岩 健 国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (20583090)
福田 敬 国立保健医療科学院, その他部局等, 部長 (40272421)
石田 博 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50176195)
泉 良太 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 准教授 (80436980)
池田 俊也 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (90193200)
岩谷 胤生 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医長 (90771379)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | QOL / PBM |
Outline of Annual Research Achievements |
薬剤等医療技術の費用対効果評価のアウトカムとして用いられる質調整生存年(Quality-adjusted life year;QALY)について,その計算に必要となるQOLを測定する尺度は選好に基づく尺度;preference-based measure: PBMとして知られている.国内においては,EQ-5DとSF-6Dがあるが,それらの弱点も指摘されている.本研究では,そられに代わる選択肢の一つとして,カナダで開発されたHealth Utilities Index Mark3(HUI3)に焦点を当てて,そのスコアリングアルゴリズムを開発することを目的に調査を実施した.調査では,国内の5都市で各200名以上の対象者にStandard Gamble法とVisual Analogue Scale法を用いて,知らりをで提示された複数の健康状態についての価値観を回答してもらった.その結果,日本版のHUI3のスコアリングファンクション,つまりmultiplicative, multi-attribute utility functionを開発した.カナダのオリジナル版との比較で決定的に異なるのは,マイナス値を示すための係数であり,日本版が-0.016なのに対して,カナダ版は-0.371となった.その結果,HUI3で算出される最低値は日本版が-0.002となり,カナダ版の-0.036から大きく異なる結果となった.このスコアリングファンクションの開発によって,国内でのQOL値の集積が進み,費用対効果評価もよりリアルワールドに近いデータ解析が進んでいくものと期待される.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大きな目標であった,HUI3の日本版スコアリングファンクションが開発できた.残りの1年で臨床におけるデータ収集からその信頼性と妥当性を確認したいと考えている.
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Strategy for Future Research Activity |
すでに東京都と千葉県において臨床データ収集が始まっている.あと1か所を追加し,より大規模なデータ収集に努めていきたい.
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Research Products
(2 results)