2018 Fiscal Year Annual Research Report
Perfluorinated alkyl substances exposure and onset of puberty - birth cohort and in vitro studies
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18H03035
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
荒木 敦子 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 准教授 (00619885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 弘幸 北海道立衛生研究所, その他部局等, 部長等 (10414286)
小林 澄貴 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任講師 (10733371)
守屋 仁彦 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (20374233)
宮下 ちひろ 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任准教授 (70632389)
岸 玲子 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, センター特別招へい教授 (80112449)
アイツバマイ ゆふ 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任講師 (90752907)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 内分泌かく乱 |
Outline of Annual Research Achievements |
疫学研究としては、出生コーホート「環境と健康に関する北海道スタディ」に参加登録し、現在も追跡可能な児のうち、平成30年度に13歳に達した児1326人に第二次性徴発来に関する調査票を毎月順次発送した。このうち、712人から調査票を回収した。さらに、同意を得られた参加者からは将来の性ホルモン分析に向けて追加で尿検体の収集を依頼した。348人が尿検体の提供に同意し、そのうち、312人から実際に尿の提供を受けた。これらの尿は分注して―30度で保存してある。これまでに調査票を収集した男児1305名のうち、第二次性徴の指標として陰毛が生え始めていたのは322名(24.7%)、声変り認められるのは304名(23.3%)、女児1222名のうち陰毛が生え始めていたのは668名(54.7%)、胸の膨みがみられるのは935名(76.5%)であった。 In vitro研究としては、PFAS 11化合物について、各種ヒトホルモン受容体(6種類)に対するアゴニスト活性及びアンタゴニスト活性についてレポーター遺伝子アッセイ法を用いて調べた。その結果、11化合物のうちPFOA及びPFNA(炭素数がそれぞれ8及び9個のPFAS)が高用量10-4MでERアルファアゴニスト活性を認めたが、ERベータ, AR, GR, TRアルファおよびTRベータに対するアゴニスト・アンタゴニスト活性、さらにERアルファアンタゴニスト活性は認められなかった。THP-1細胞による遺伝子発現において、PFOA曝露により上昇あるいは抑制された遺伝子約800個をそれぞれ見出した。それらの中には、PPARアルファシグナルに関連した多くの遺伝子発現変化が認められた。また、サイトカインやIgEレセプターなどアトピーに関連する遺伝子も含まれていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度として、疫学研究としては順調にアウトカムである第二次性徴発来の情報および尿を収集が進捗している。また、In vitro研究では有機フッ素化合物の核内受容体6物質の活性を確認することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
疫学研究では、引き続き出生コーホート追跡可能な児について、2019年度に13歳に達する児約1400人に第二次性徴発来に関する調査票を発送し、調査を継続する。また、約700人から調査票を回収できる見込みである。さらに、追加での尿検体の収集も継続する。 In vitro研究については、細胞アッセイ系を用いてPFAS11化合物のpregnane X receptor(PXR)、constitutive androstane receptor(CAR)、peroxisome proliferators-activated receptor(PPAR)α、PPARβ、PPARγの各種核内受容体に対するアゴニスト活性を調べる。また、PFASsの遺伝子発現に及ぼす影響評価として、血中濃度の高いPFASs(PFOAやPFNA等)をヒト肝細胞株に曝露し、マイクロアレイを用いた網羅的遺伝子発現解析を行う。典型的な発現増強や発現抑制を示す遺伝子群について曝露マーカーとなり得るタンパク質を探索する。
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Research Products
(15 results)