2020 Fiscal Year Annual Research Report
Study on the transmission system of influenza virus due to the viscosity of aerosol
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18H03040
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
中屋 隆明 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80271633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 亮平 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50795383)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | インフルエンザウイルス / 伝播機構 / 飛沫 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度はCOVID-19パンデミックの発生に伴い、インフルエンザウイルスに加えてCOVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2を用いた研究を行った。 はじめにステンレス、ガラス、ポリスチレン表面上におけるウイルス感染性の経時変化を評価した。その結果、SARS-CoV-2は4日間静置後も感染性ウイルスが確認された一方で、インフルエンザウイルスは6-8時間で検出限界となった。次に解剖献体由来の培養皮膚による病原体安定性評価モデル「ヒト皮膚モデル」を構築し、皮膚上におけるSARS-CoV-2およびインフルエンザウイルスの生存時間をシミュレートした。その結果、SARS-CoV-2の検出限界は10時間程度であり、インフルエンザウイルスの2時間以内と比較すると、約5倍長く感染ウイルスが残ることが示唆された。また、本皮膚モデルを用いて80%(W/W)アルコールによる不活化実験を行ったところ、15秒以内に両ウイルスとも感染性が完全に喪失することが明らかとなった。さらに、ウイルス粒子を懸濁する培地に代えてヒト(非感染)喀痰と混合し、上述したウイルス残存性評価を行ったところ、インフルエンザウイルスでは感染性ウイルスの検出限界時間が、培地と混合した群と比較して、1/3~1/6へと大幅に短縮された。一方で、SARS-CoV-2では喀痰群と培地群との違いはほぼ認められなかった。これらの成果を論文として発表した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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