2019 Fiscal Year Annual Research Report
Trends and disparities in noncommunicable disease risk factors in Japan: Spatio-temporal pooled analysis of large health statistics data
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18H03063
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Research Institution | National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition |
Principal Investigator |
池田 奈由 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 国際栄養情報センター, 室長 (20573603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 友樹 東北大学, 環境科学研究科, 教授 (20298722)
西 信雄 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 国際栄養情報センター, センター長 (80243228)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 非感染性疾患 / 危険因子 / 公的統計 / 大規模データ / 時空間的統合解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
年2回(9月と1月)の研究班会議を国立健康・栄養研究所で開催し、データ解析の中間結果に関する議論を行い、時空間解析モデルの改善のための方針について検討した。データについては、統計法(平成19年法律第53号)第33条の規定に基づき、公的統計(学校保健統計調査、国民栄養調査および国民健康・栄養調査、循環器疾患基礎調査、糖尿病実態調査、国民生活基礎調査、21世紀出生児縦断調査、レセプト情報・特定健診等情報)の調査票情報の提供申請を文部科学省と厚生労働省に提出し、承認を得て入手し使用した。 第30回日本疫学会学術総会(令和2年2月21日、京都市)で、「都道府県別にみた1975年以降の成人BMI平均値の長期トレンド:階層ベイズモデルによる推定」と題する一般口演として解析結果を発表し、優秀演題賞を受賞した。本演題では、階層ベイズモデルによる都道府県別BMI平均値の年次推移に関するモデルを性別に作成し、1975年からの42年間で平均BMIは男女ともに北海道・東北地方の県および沖縄県で比較的高かったことを示した。さらに、平均BMIは男性では全都道府県で上昇し、女性では変化が比較的小さかったが、男女ともに九州・沖縄地方の県で比較的大きな上昇が見られたことを示した。その後、研究班でさらに議論し改良したモデルから得られた解析結果について、国際疫学会のWorld Congress of Epidemiologyに一般口演として演題登録を行った(オーストラリア・メルボルン、令和2年8月開催予定だったが新型コロナウイルス感染対策のため令和3年に開催延期)。 海外の研究協力者から解析に関する助言を受けるとともに、本研究に関連して非感染性疾患関連要因の推移と分布に関する国際共同研究に協力し、共著論文を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
都道府県別の成人BMI平均値の分布と長期推移に関する時空間的解析結果を学会で口頭発表し、優秀演題賞を受賞した。海外の研究機関と協力し、日本を含む世界各国の非感染性疾患関連要因の推移と分布に関する論文3本をインパクトの高い国際英文学術雑誌に発表した。
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Strategy for Future Research Activity |
国内の複数の大規模保健統計調査データを用いた時空間的統合解析モデルの他の非感染性疾患関連要因への応用、社会経済情報や地域間人口移動を考慮したモデルの拡張について検討する。最後に、研究を総括し、研究成果に関する報告書の作成、学会発表、英文学術雑誌への原著論文投稿、マスメディアへの発表などを通じて、我が国の複数の大規模保健統計データから得られる国民の非感染性疾患関連要因の長期推移と分布に関する一貫性かつ整合性のある保健統計情報を発信する。
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Research Products
(7 results)