2018 Fiscal Year Annual Research Report
看多機で活躍する看護職のコンピテンシーの明確化とケアの質評価システムの構築
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18H03076
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
坂下 玲子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (40221999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞鍋 雅史 嘉悦大学, ビジネス創造学部, 教授 (20537071)
撫養 真紀子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (60611423)
新居 学 兵庫県立大学, 工学研究科, 准教授 (80336833)
芳賀 邦子 秋田看護福祉大学, 看護福祉学部, 講師(移行) (90792565)
小野 博史 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (70707687)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 看護小規模多機能型居宅介護 / 看護師 / コンピテンシー / ケアの質評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.看護小規模多機能型居宅介護(看多機)で働く看護師のコンピテンシーの明確化 1)看護師のインタビュー調査:看多機で働く看護師27人を対象にインタビュー調査を実施し、行動特性分析を行いコンピテンシーを検討した。2)管理者28人を対象としインタビューを行い①看多機開設理由、②開設準備、③看護職と介護職の連携、④職員の確保 ⑤利用者のリクルート方法、⑥経営上の取り組み、⑦組織運営上の取り組みについて内容分析を行った。 2.看多機のケアの質評価指標の開発 1)看多機の構造指標の探索:看多機の「構造」に関して検討するため、介護サービス情報公開システムの情報のデータベース化と分析を実施した。介護事業所・生活関連情報検索データベース、国勢調査から、看多機数、訪問看護事業所数、人口、高齢化率、人口密度についての統計情報を都道府県ごとに収集し分析した。日本国内の看多機事業所479施設について分析した結果、看多機の施設数は、訪問看護事業所数、人口、人口密度との間で有意な正の相関、高齢化率との間で有意な負の相関を認めた。2)運営方針等の情報のテキストマイニングを行った。2018年12月時点で厚生労働省が公表している「介護サービス情報公表システム」に登録される看多機479施設の運営方針に関するテキストデータ(計1057センテンス)を分析対象とし、看多機の特性を検討した。その結果、「サービス」「介護」「地域」「支援」「訪問」といった語が頻出語の上位に抽出された。一方で、「看護」「ニーズ」「医療依存度」「看取り」という語の使用頻度は低く、看多機ならではのサービスはまだ十分に説明されていないことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた看護師のコンピテンシーを明確にするためのインタビューおよび分析は終了した。また、看多機のケアの質を評価するための分析も進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
1.看多機で働く看護師のコンピテンシーの明確化 エキスパートパネルによる妥当性の検討:平成30年度に明らかにした看多機の看護師の行動特性を基にコンピテンシーの明確化を進める。具体 的には、看多機の運営者、実践看護師等からなるエキスパートパネルを開催し、抽出した項目の妥当性を検討する。 2.看多機のケアの質評価指標の開発 1)構造、過程指標の作成 ①主要概念の抽出:看多機の看護を実施する上で重要な概念について平成30年度に実施した研究より概念の抽出を行う。 ②指標原案の作成:抽出された概念について、測定可能な看護技術や看護行為を見出すことを目的に、看多機をフィールドとして参加観察を行い質的に分析する。その結果より質問項目を検討し指標の原案とする。 ③指標の内容妥当性の検討:専門家に指標原案についての妥当性について意見を問う。 2)経済的指標の開発:①看多機の経営者にインタビューを行い経営状況、経営上の工夫等について尋ねる。 ②得られたデータより質的に経済指標を選出する
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Research Products
(3 results)