2019 Fiscal Year Annual Research Report
フレイル予防のためのICTを活用した地域まるごと社会活動プログラムの開発
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18H03103
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
平野 美千代 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (50466447)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐伯 和子 北海道大学, 保健科学研究院, 名誉教授 (20264541)
高島 理沙 北海道大学, 保健科学研究院, 助教 (70779503)
大西 竜太 北海道大学, 保健科学研究院, 助教 (20824717)
渡辺 玲奈 北海道大学, 保健科学研究院, 客員研究員 (10431313)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 高齢者 / 社会活動 / ICT / ソーシャルキャピタル / 要支援高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は健康な高齢者と要支援高齢者の両者を対象に、フレイル予防のための社会活動プログラムを開発し、その効果を検証することを目的とする。各対象の心身機能や社会活動の特徴にあわせた社会活動プログラムを開発し、プログラムを通じて社会とのつながりを意味づけられるよう支援を行う。また、両対象の交流を可能にする内容もプログラムに組み込む。さらに、ICTを活用し「活動の場でのつきあい」を「地域における日々のつながり」へと本プログラムを発展させ、社会活動の維持ならびにソーシャルキャピタルの醸成を図る。 2018年度の研究結果をもとに、都市部および地方の高齢者を対象にフレイル予防のための社会活動プログラムとして、集合型のプログラムを月1回実施した。都市部は男性高齢者を対象に、地方は既存の高齢者サロンを対象に実施した。また、参加者にはスマートフォンを貸与し、ICTを活用したつながりの醸成に向け介入を行った。介入効果を測定するため、本プログラムの参加者を介入群、同地域の老人クラブ等の参加者を対象群として、身体、精神、社会的な状況を調査するベースライン調査を実施した。追跡調査は1年後の2020年に実施する予定である。さらに、ICTによるつながりの実態を明らかにするため質的研究を実施した。ICT利用者全員を対象に半構造化面接を実施した。 なお、2019年度は、2018年度に実施した社会活動に関する調査およびシニア版交流アプリ「キコエル」について、国内外の学会にて発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画的に進めていることから、おおむね順調に進展している。 しかし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、現在、集合方のプログラムを中止している。そのため、2020年度の計画に一部遅延が生じる可能性がある。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は実証研究として、引き続き集合型の社会活動プログラムの実施と、ICTを活用した交流を実施する。また、プログラムの効果をベースライン調査(2019年実施済み)と追跡調査(2020年実施予定)により検証し、調査は量的調査と質的調査により行う。 現在、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、集合方のプログラムを中止している。そのため、2020年度の計画に遅延が生じる可能性があるため、社会活動プログラムの実施期間を延長することも検討している。
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