2020 Fiscal Year Annual Research Report
Training system development for foreign professional caregivers to solve the 2025 problem in our super-aged society.
Project/Area Number |
18H03108
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
木下 淳博 東京医科歯科大学, 統合教育機構, 教授 (10242207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 直美 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50282760)
古屋 純一 昭和大学, 歯学部, 講師 (10419715)
樺沢 勇司 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (10396963)
モロス ジャネルルネ 東京医科歯科大学, 統合国際機構, 准教授 (80749771)
金子 英司 東京医科歯科大学, 統合教育機構, 准教授 (10302853)
深堀 浩樹 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 教授 (30381916)
足達 淑子 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 歯科衛生保健部長 (90420265)
高橋 誠 北海道大学, 医学研究院, 教授 (10361718)
山口 久美子 東京医科歯科大学, 統合教育機構, 講師 (90376799)
須永 昌代 東京医科歯科大学, 統合教育機構, 助教 (90581611)
則武 加奈子 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助教 (60624210)
關 奈央子 東京医科歯科大学, 統合国際機構, 助教 (10612690)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | eラーニング / コンピュータシミュレーション教育 / 介護教育 / 医学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 介護・医療人材養成用シミュレーション教材の開発:口腔ケアの手技/口腔ケア時に必要な全身管理の方法等について学習できる教材を開発した。特別養護老人ホームに勤務する介護福祉士を想定した新規教材3本(「認知症高齢者の食事介助」、「嚥下障害患者の口腔ケア 準備編」、「嚥下障害患者の口腔ケア 手技編」)を開発した。本教材(日本語版)の評価は、次年度に学生・研修医・その他の医療従事者等に活用して実施することとする。昨年度に開発した日本語版教材3本(口腔粘膜疾患系教材、反復唾液嚥下テスト(RSST)教材、液体嚥下造影検査教材)の英語化は、Adobe Flash Playerのサポート終了により教材作成支援ツール上で作業を進めることができなかった。次年度は、英語化の作業を進めつつ、本学のeラーニングシステム(WebClass)上に新たな形態で教材を展開できる方法を検討・実行する。 2. 介護・医療職におけるシミュレーション教材の活用と教育効果の評価:前年度に引き続き、開発した教材を、本学のeラーニングシステム(WebClass)の複数のコースにおいて、学習コンテンツとして、医学部学生(医学科・保健衛生学科)や、歯学部学生(歯学科・口腔保健学科)、大学院生、臨床研修歯科医に提供し、教材に対する評価を得た。また、国外の学習者(本学と提携する海外の歯科大学生)、および国内の学習者(本学歯学科4年生、5年生希望者)向けのeラーニングコースを開設し、7日間の公開期間を設け、英語版教材4本を実施した。質問調査による教材の評価は概ね高く、教材の質と、実施方法についても問題ないことがわかった。 3. 高齢者型患者ロボットを使った介護実技実習プログラムの開発と評価:高齢者型患者ロボットを用いて医療面接をシミュレーションできる実習用シナリオを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1. 介護・医療人材養成用シミュレーション教材として、特別養護老人ホームに勤務する介護福祉士を想定した新規教材3本(「認知症高齢者の食事介助」、「嚥下障害患者の口腔ケア 準備編」、「嚥下障害患者の口腔ケア 手技編」)を開発した。介護福祉士以外の職種でも日常的に遭遇する場面について、基本的な事を学べる教材となった。 2. 前年度に引き続き、開発したシミュレーション教材を介護・医療職における介護の知識と技術を修得させるための教育に活用する準備を行うことができた。eラーニングシステム(WebClass)上で活用したシミュレーション教材の実施状況について、教材の実施本数、実施歴(実施回数・学習時間)、実施した時間・場所(授業時間内/外)調査を行い、教材に対する評価も得た。これらの結果より、介護・医療人材養成用シミュレーション教材完成後の活用方法について検討した。昨年度は英語版教材を、海外提携大学の学生、および海外在住の介護・医療人材候補者に活用する準備として、ボランティア(若手歯科医師、学生)によるトライアルを実施したが、今年度は7日間の学習期間を設定し、海外の歯科学生と日本の歯学科学生に実施した。質問調査の結果から、教材の有用性が示唆された。 3. 高齢者型患者ロボットを用いて医療面接をシミュレーションできる実習用シナリオを作成した。
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Strategy for Future Research Activity |
【新規教材の開発と活用・評価】今年度開発した口腔ケアの手技/口腔ケア時に必要な全身管理の方法等について学習できる日本語版教材3本(「認知症高齢者の食事介助」、「嚥下障害患者の口腔ケア 準備編」、「嚥下障害患者の口腔ケア 手技編」)を英語版として完成させる。完成したこれらの教材をeラーニングシステム(WebClass)上で配信し、国内だけでなく、海外の医学部・歯学部学生、臨床研修歯科医等に活用し、教材の実施データを収集し、教材の評価を得る。得られたデータや評価結果から、使用する教材や、対象の選定など、効果的な実施方法について検討した後、海外在住の介護・医療人材候補者への実施を目標とする。 【患者ロボットを使った介護実技実習プログラムの開発と評価】 高齢者型患者ロボットを用いて医療面接をシミュレーションできる実習用シナリオを用いて、実習を行い、シナリオや実習方法の評価を行う。様々な場面を想定したシナリオを作成し、日本の介護現場における介護実技実習プログラムとして開発する。
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