2020 Fiscal Year Annual Research Report
筋萎縮の回復促進に最良の負荷運動刺激を探る-高精度刺激評価装置による網羅的検証-
Project/Area Number |
18H03131
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
河上 敬介 大分大学, 福祉健康科学部, 教授 (60195047)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
曽我部 正博 名古屋大学, 医学系研究科, 研究員 (10093428)
紀 瑞成 大分大学, 福祉健康科学部, 准教授 (60305034)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 骨格筋 / 萎縮 / 回復促進 / 筋力トレーニング / マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究では2週間の尾部懸垂により筋線維横断面積が約1/2に減少することが分かっているマウス(C57BL/6J)を用いて、その効果的な回復促進法やそのメカニズムに関して検証してきた。収縮の種類は等尺性の繰り返し収縮運動刺激(5秒収縮5秒弛緩)を、収縮の強度を最大筋力の40%で1週間行うとよいことも判明している。ただ、筋萎縮期間(2週間と4週間)の違いにより、回復促進効果が異なることが新たに分かってきた。そこで、筋萎縮期間の違いによる回復促進効果の違いに関して精査した。後肢免荷状態で、2週間、4週間飼育したマウスに対して、これまでと同様の負荷運動を毎日実施した。2週間の後肢免荷後3日間の再荷重後の筋湿重量は、非免荷群と差がなくなったという報告がある(Wang et al. Muscle Nerve 2015)。そこで評価は、トレーニング開始3日後に実施した。 2週間の後肢免荷後3日間の負荷運動を行うと、筋線維横断面積は2週間の後肢免荷に比べ有意に高い値を示し、非免荷群との間に有意差がなかったことから、筋萎縮から回復へ向かっていると考えられた。一方、4週間の後肢免荷後3日間の負荷運動を行うと、筋線維横断面積は4週間の後肢免荷に比べ有意に高い値を示したが、非免荷群との間に有意差があったことから、2週間に比べ4週間のTS後の3日間の筋力トレーニングでは、筋萎縮からの回復に遅延が生じていると考えた。ただ、Itoh et al.(Muscle Nerve 2017)の報告では、ICRマウスのヒラメ筋筋線維横断面積は、2週間の後肢免荷後の1週間のトレーニングでほぼ非免荷群に近い値まで回復したとの報告もあるため、さらに長期間の筋力トレーニングでの検証が必要であると考えられた。
|
Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|